#66 女と男の脳はどちらが優れている?

こんにちはマキノです。

10月も半ばに差し掛かり、すっかり秋めいてきましたね。

お元気でお過ごしでしょうか。

今週のコラムは「男女の脳構造の違い」についてです。

ビジネスとは関係ない内容に感じられるかもですが、実は、スタッフ教育などに応用できる内容です。

さらに、あなたがお子さんをお持ちなら、ぜひ、読んでいただきたいコラムです。

【目次】
1.同じ人間のはずなんですが
2.男と女はどちらが優れているの?

★1.同じ人間のはずなんですが

私は以前「男女の違いとの関係性を研究している」とお伝えしたことがあります。

なぜなら、男女の違いと関係性を研究すればするほど、それがビジネスでの成功の絶対条件だと確信できたからです。

今回のお話は、私の「教師経験」から得られた情報でもあります。

話は変わりますが、多分、ほとんどの親はお子さんのことで日々悩まれていると思います。

そのお悩みの根本には、女性の脳と男性脳のそれぞれ違った構造があるのですね。

もちろん

「同じ人間なんだから脳の構造が違うなんては変だよ」

と思われるかもですね。

ところが、実は、そこが現代の教育現場の大きな問題点でもあるのです。

巷の子育てメルマガや、イチロー父の子育て論などにも取り上げられていない重要な部分が、この男女の「脳の仕組み」の違いなのです。

★2.男と女はどちらが優れているの?

ここであなたに質問します。

Q男性と女性の脳とではどちらが優れていると思いますか?

A「(あなたの答え)」 

以下、私の回答です。

女と男の脳のどちらが優れているか?

という問題は、ナイフとスプーンのどちらが優れているかということを議論しているのと同じです。

ということは、議論に値しない問題だということです。

それでもあえて

「どちらが優れているか?」

を決めるのであれば、、、

肉の塊を切ろうとするならナイフはスプーンより優れています。

しかし、コンソメスープのお皿を目の前にしているときは、スプーンはナイフよりもかなり優れています。

したがって答えは・・・

ある場面ではナイフが優れているが、違う場面ではスプーンが優れているという答えしか出てこないでしょう。

もう少し掘り下げると、

例えば、ステーキでもビーフシチューでも栄養面ではほぼ同じ目的が果たせると思いますが、もし、あなたのお子さんがナイフではなくスプーンを持っていたなら、あなたはビーフシチューを出してあげようとしますよね。

逆に、

スプーンではなくナイフを持っていたらステーキを出してあげるでしょう。

女の子、男の子にそれぞれ何ができるか…

その違いは大きなものではありません。

ですが、その何かをする時のやり方の違いは、実は、非常に大きいのです。

つづく(^_-)-☆

#67 男の学び方・女の学び方

こんにちはマキノです。

今日は「今まであたり前だと思っていたこと」に疑問を投げかけます。

まず、あなたにお尋ねします。

あなたは幼稚園や保育園時代に女性の先生に面倒をみてもらっていましたか?

「はい」と答えられた方は多いと思われます。

なぜなら、日本の幼稚園や保育園は、圧倒的に女性の職員が多いからです。

はたしてこの現象は正常なのでしょうか?

【目次】
1.男の学び方と女の学び方
2.男子に不利な幼少期

★1.男の学び方と女の学び方
学校の勉強でいいますと、同じ算数の授業でも、女の子と男の子では別々の教え方で教えることができます。

ある方法で教えれば、女の子にも算数はおもしろくなるし

また別の方法で教えれば、男の子にもおもしろくなります。

そして私が言いたいことは…

女の子が好み成果を出す教え方で男の子を教えても成果は出ず、男の子が好み成果を伸ばす教え方で女の子を教えても伸び悩むのです。

男と女は根本的に学習の仕方やものごとの捉え方が違うのです。

このような性差(ジェンダー)を理解していれば、女の子も男の子も算数をよく学べるようになります。

しかし、

学校や幼稚園の先生ですら、このことを理解していない…

理解はしていても、実際の教育の場でどうしていいかわからない…

ましてや保護者は先生が頼り。

ですから、私がこのような情報を出そうと思ったのです。

そして、とても大切であるにも関わらず、長年「無視」し続けられてきたこの問題の結果が現在出ています。

★2.男子に不利な幼少期

幼少期の教育は、特に、男性への影響が顕著です。

なぜなら、幼少期は男性であっても主に女性に育てられるからです。

「えっ、当たり前じゃないの?」

と思われたかもしれません。

この一見当たり前で何気ないことが「平均的凡人」を大量に排出しているこの国の根幹なのです。

多くの女性教師は「女性が伸びやすい教育」を男子生徒にもおこないます。

これって、男子にとって本当に「よいこと」なのでしょうか?

私は幸い男女の決定的違いにいち早く気づくことができ、女子生徒の伸ばし方を見つけることができました。

その結果、特に部活動の指導で異例ともいえる良い結果を残してきました。

さらにこの「男女の決定的違い」は

・恋愛
・夫婦関係
・その他の人間関係
・ビジネス
・教育
・コミュニティ

・・・

全てにおいて大きく関係していることに気づきました。

ですから、特に女性の方は今後の記事に注意していてください。

では…

#68 落ちこぼれをつくらない法律

こんにちはマキノです。

さて、あなたは男の子の育て方と女の子の育て方の違いに興味を持っていただけたでしょうか?

今回は日本よりも進んだ教育の取り組みをしているアメリカの小学校のお話です。

興味深い結果がわかりますので、ぜひ、最後までお読みください。

【目次】
1.日本とアメリカの教育事情とは?
2.算数の時間に腕立て伏せ!?
3.おちこぼれを作らない法律

★1.日本とアメリカの教育事情とは?

アメリカの公立の小学校では、現在、男女別のクラスを導入する学校が増えてきました。

このことってご存知でしたか?

日本でも昔から男子校・女子校があると思いますが、あなたの周りではいかがでしょうか?

例えば、私の住む静岡県では以前の男子校や女子校が、男女共学の学校に数多く移行しました。

興味深いことに、アメリカの流れとは逆行しています。

さらに

アメリカで行われている男女別のクラスは、日本の男女別の教育とは、少し様子が違うようなのです。

★2.算数の時間に腕立て伏せ!?

では、実際にアメリカのある小学校の例をあげて説明します。

ディズニー・ワールドのあるオーランドから車で1時間ほど走った小さな町に、ある公立の小学校があります。

この小学校では2004年から男女別クラスの制度を取り入れました。

そこでの授業の様子を見ると、日本人なら誰もが驚くと思います。

例えば、授業の途中で腕立て伏せをする男の子。

唄を歌いながら絵を描いている女の子。

「これで授業が成り立ってるの…?」

私たちの常識からすれば、一瞬ドキッとさせられてしまう光景ですが、これらはすべて意図的に行われているものだというのです。

★3.おちこぼれを作らない法律

アメリカで男女別のクラスが認められるようになったのはつい最近のことです。

それまでは1972年に制定された法律で教育現場は縛られていました。

その法律では、過去に女性が満足に教育を受けられなかった男女差別の歴史を反省して、公立の学校では、男女の教育の機会均等に反するものは一切禁止するよと謳っていたのです。

しかし、近年になって

「男女の違いを意識することが子どもたちの学習力を伸ばす手助けになるかもしれない」

という考えが注目されたのです。

2002年に、当時のブッシュ大統領が「落ちこぼれをつくらないための初等中等教育法」に署名をしました。

そしてその法律は成立しました。

その法律の中の1項目にあげられたのが、

「同性による学校や学級を設置する」

ことであり、

つまり、公立学校で男女別のクラスを設置することだったのです。

そして、その頃の日本では共学化が全盛期を迎えようとしていたのです。

さて、男女別のクラスを設置するとはいえ、教育内容に男女の差をつけたり教育課程(カリキュラム)を違えることは禁止です。

では、いったい何を違えているのでしょう?

それは『教え方』でした。

つづく・・・

#69 男女別クラスの驚くべき実態@アメリカ

こんにちはマキノです。

教育についてのコラムを今週は書いていますが、なぜか気合が自然と入ってしまいます。

教師を辞めて10年以上経ちますが、根本的には「人に教える」という行為が好きなのかもです。

ということで、今日もお付き合いください。

【目次】
1.男子クラスの実態は?
2.女子が好きな勉強法

★1.男子クラスの実態は?

前回紹介したアメリカの小学校は、男女別のクラスと共学のクラスがあります。

基本的には共学クラスであり、各学年に男子クラスと女子クラスが1つずつ設けられているそうです。

児童は毎年新学期に共学クラスと男女別のクラスの好きな方を選べるのです。

共学クラスは、日本と同じで男女が隣りあって座り、黒板に向かって先生の話を聞くスタイルをとっています。

しかし、男女別のクラスは180度違います。

例えば・・・

5年生男子クラスの読書の授業では先生が合図をすると子どもたちは床に寝そべってしまいました。

なぜなら、男の子は長時間イスに座っていると集中力が続かないからです。

ということでこれは自由な体勢で本を読ませることで読書への意欲を高めようとする
取り組みだったのです。

他にも、3年生の男子クラスでは、授業の合間に腕立て伏せや体操を行なって、4年生の男子クラスでは、教室の中でのキャッチボールを取り入れています。

これらの取り組みの目的はすべて同じです。

『授業の合間に身体を動かす時間を作ることで集中力を高めることができる』

と考えているのです。

男子クラスの先生の教え方も特徴的です。

話し方と言えば常に命令口調で、ボスが誰なのかを解らせるようにしています。

また

問題を解くときなどは意識的に互いを競わせるようにしています。

男子の特徴として

<競い合うことを好む本能>

を持っているので、競い合いの中で学ばせると勉強に対してのヤル気が増すのです。

★2.女子が好きな勉強法

さてさて、一方女子クラスはというと…

男子クラスとは全く違って、お互いを競わせるようなやり方は一切とりません。

どちらかというと、仲間と共同で考えさせる授業が多いのです。

例えば、4年生女子のクラスですが「かけ算」を覚える授業では、近くの友だちとペアを組ませ2つのサイコロを振り、出た目を掛け合わせた数字で陣地を取り合っていくゲームをさせていました。

その先生は言います。

「この方法を男の子で行うと、男の子は競争心が強すぎてすぐケンカが始まってしまう」

なので絶対に行わないそうです。

しかし女子では、お互いに協力しながらゲームを進めることができるのだそうです。

3年生のBちゃんという女子は2年生まで共学のクラスにいたのですが、男子からからかわれることが多かったため、女子クラスに移ってきました。

引っ込み思案になっていたBちゃんは、女子クラスになってからとても明るくなり、ペアを組んで学習することが楽しいと話しているようです。

居心地の良さとジェンダー(性差)を活かした教育システムにより、勉強への意欲が高まったといえるでしょう。

つづく・・・

#70 男女の性差理解とビジネスの関係

こんにちはマキノです。

教育系のコラムも最終回となりました。

ぜひ、最後までお読みください。

【目次】
1.教育現場の挑戦
2.このコラムで伝えたいこと

★1.教育現場の挑戦

前回お伝えしたように「男女が一緒の環境では絶対にできない学習方法を導入できること」は男女別のクラスの一番のメリットだそうです。

この小学校では、男女別のクラスの制度を取り入れてから子どもたちのヤル気が増してきたというのです。

さらに、注目したいことは

男女別のクラスの先生たちは、児童が帰った放課後によく集まり、男女の違いについての議論を活発にし、自主的な研修を日々行っているというのです。

「男子たちは私の話を聞くときにこちらを見ようともしないわ!でも女子はそうじゃないの。先生が話をしている時や子どもたち同士で話すときは向かい合って話そうとするの!」

「そうなんだ!男子は肩を並べて話したがるから話を聞くとき我々の顔を見てなくても心配ないよ」

「男子に質問するときは大きな声を出さなきゃダメ!指示は簡潔に核心をズバッと言うことが大事ですね」

「女子ではそのやり方を嫌がる傾向が強いわね…あと、女子は本当にほめられるのが好き!結果はいいからとにかくほめなきゃダメよ!!」

「女の子は先生が望むことをしたいと思うわ」

などなど…

こうした自由な議論が明日の教育をつくっていく感じがします。

もちろん

その答えが出るのはこれからですが、科学的な研究を根拠に次々と柔軟に方法を打ち出し実践していくことはとても重要だと思います。

★2.このコラムで伝えたいこと

男女の性差(ジェンダー)を理解していくことは、男女が生き、生活しているこの世の中でもっとも必要なことだと思います。

・いじめ
・引きこもり
・不登校
・DV
・不倫
・浮気
・無気力
・離婚

全てあなたの生活のすぐ近くにある問題であり、あなたのお子さんに起こる問題でもあります。

しかし、いまだ誰も核心をついた問題解決方法を打ち出せていません。

それどころか、この男女の性差への理解を無視した教育現場で長年育ってきた人がほとんどだという実態があるわけです。

これはビジネスの世界で成功とも密接に関係していると考えます。

なぜなら、ビジネスは競い合うことを常識とした男性性の世界だからです。(男性の世界という意味ではありません)

なので、男性が主に活躍して結果・成果をのこしてきたことは言うまでもありません。

研究・発明・経済・芸術・商売・政治…

これら全てにおいて男性が顕著な結果・成果を残してきたわけです。

ところが、十数年前のリーマンショック以降に今までにない変化がハッキリと世界的に表れ始めてきたのです。

それは…

「世の中の女性性化」

です。

それまで男性性の花形だった研究・発明・経済・芸術・商売・政治等の世界で『女性性化』が始まりました。

これにより、男性性が強い人(コミュニケーション力が低い人)が、とても生きにくい世の中となりました。

さらに新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、共存・協力・助け合い・他者理解という意識が高くなり、さらに「女性性化」が加速したのです。

ここで言いたいのは、男女は平等ですが「違い」があることを受け入れなくては、事ある毎につまづいてしまうということです。

だからこそ、今回のコラムからヒントを感じていただき、新たな価値観の世の中を渡り歩いていって欲しいです。

ご清聴ありがとうございました。

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