━━━━━━━━━━━━━
サロンオーナー’sコラム #292
35歳村島。動悸が止まらない。経営者の身体はこうして壊れる。
━━━━━━━━━━━━━
最近、胸が「ドクッ」と跳ねるような動悸が続いています。
痛みはありません。息苦しさもありません。
でも、確実に “これは普通じゃない” と身体が訴えてきます。
実はこの感覚、2年前にも一度経験しました。
そのとき私は、心電図・24時間ホルター・血液検査・心エコー、ありとあらゆる検査を受けました。
権威のある先生に診てもらうために、車で片道1時間走ったこともあります。
結果はすべて「異常なし」。
今回も心電図は問題なし。
来週は念のため胃カメラも受けます(逆流性食道炎の可能性確認のためです)。
複数の医師は同じ結論を口にしました。「心臓ではありません。これはストレスです」
ただし、ここで言う“ストレス”は
「嫌なことがあったストレス」ではありません。
むしろ経営者・個人事業主に特有の、“考えすぎのストレス(=認知ストレス)”
の影響が強いと説明を受けました。
★年齢ではなく「責任」が人を壊す
私は35歳ですが、今回身に染みて分かりました。
これは年齢の問題ではありません。
責任を背負って働き続けた人が通りやすい“脳の限界サイン”です。
20代でも、判断量が多い人は動悸が出ます。40〜60代の方なら「もっと前からあった」と思うかもしれません。
つまり、責任ある働き方をしている人がぶつかりやすい壁なんです。
・仕事の判断が増える
・家族の責任が増える
・相談されることが増える
・助けてくれる人が減る
・考える量が誰よりも多い
この「認知負荷」が積もり、心ではなく身体が先に悲鳴をあげるわけです。
では、最近の研究では何が分かってきているのか?
最新の医学データは、経営者の動悸の“正体”をかなり解き明かしています。
【① 考えすぎると心拍が跳ねる】
スタンフォード大学(PNAS 2016〜2024)
脳の処理量が増えるだけで交感神経が高まり、心臓が「ドクッ」と跳ねる。
→ 不安じゃなくても動悸が出る
→ 忙しさだけで動悸が出る
【② 経営者は動悸・不整脈が1.7倍多い】
アメリカ心理学会(2020/2024追跡)
責任のある立場ほど“認知ストレス”が高く、動悸の発症率が1.7倍。
→ 責任の重さ=動悸の強さ
【③ 心臓が正常でも動悸は出る】
Journal of Cardiology(2014/2025 HRV研究)
心臓は正常でも、自律神経の乱れだけで動悸は起きる。
→ 医師が言う「ストレス性動悸」は本当に存在する
【④ 判断疲労(Decision Fatigue)で動悸が起こる】
Psychological Science(2018〜2025)
経営者の判断量は一般の4倍。
決め続けるだけで脳が疲れ、自律神経が暴走=動悸が出る。
→ 決断量が多いほど動悸は強まる
正直、私自身とても怖くなりました。
「大きな病気なのか?」
「もう経営者は限界なのか?」
そう考えた瞬間また動悸がやってきました。
でも医者に言われた言葉で腑に落ちたことも多々ありました。
私は心が弱ったのではなく、脳が処理しすぎて限界に達していただけだった。
これは私だけじゃないはずです。
あなたにも、こんなサインは出ていませんか?
✓ 朝だけ胸がざわつく
✓ 呼吸が浅い
✓ 理由なく不安になる
✓ 夜になると判断力が落ちる
✓ スマホを見る時間が増える
✓ ぐっすり寝たのに疲れが残る
✓ 仕事の段取りが乱れやすい
これらはすべて、
“もう少しゆっくりしろ”という脳からの警告だそうです。
経営者は心が折れる前に身体が壊れます。これは研究でも示されていますし、私の実体験でも事実です。
だから私は決めました。
「身体の警告だけは、もう二度と無視しない」
もちろん、動悸には重大な病気が隠れている可能性もありますので、まずは病院で検査を受けることが大前提です。
私もきちんと全部検査します。
そのうえで、皆さまにも同じようにしてほしいのです。
責任を背負って働く私たちにとって、動悸は単なる不調ではなく、
“生き方を見直せ”という身体からのメッセージです。
明日はこの続きとして、
【経営者 × ストレス】の構造をさらに深掘りしていきます。
━━━━━━━━━━━━━
サロンオーナー’sコラム #293
売上好調なのに身体が壊れる理由。経営者だけに起きる“脳の誤作動”
━━━━━━━━━━━━━
昨日お話しした通り、私はここ数週間、動悸に悩まされています。
検査はすべて正常。心臓は問題なし。
それでも身体は「これはストレスです」と確実に訴えてきます。
会社の数字(売上)は右肩上がりですし、11月の数字も過去最高レベル。
経営状態はむしろ順調そのものです。
それなのに、なぜストレスが現れるのか?
今日は医学的な知見も交えながら、「経営者に起きやすいストレスの正体」をお話しします。
■ 経営者のストレスは、“外側ではなく内側”にある
一般的なストレスは、
・人間関係
・金銭関係
・トラブル
・失敗
・怒られる、不安になる
こういった“外側の刺激”で起きます。
しかし経営者・個人事業主の場合、最大の原因は自分の頭の中にあります。これを医学では 《認知ストレス(Cognitive Load)》 と呼びます。
認知ストレスとは、
・決める
・考える
・段取りする
・先回りする
・全体を把握する
・責任を負う
・リスクを読む
これらが脳の処理量を桁違いに増やす状態のことを言います。
その結果、自律神経が勘違いし、動悸・胃痛・浅い呼吸などを起こすとされています。
つまり、
“感情は元気なのに身体だけ壊れる”
これこそが経営者に起こりやすいストレスの本質です。
脳の壮大な誤作動です。
まったく、迷惑な話です。
■ 経営者の脳は「24時間、仕事モード」
これは比喩ではありません。実際の研究でも判明しています。
【① 経営者は一般人の4倍“脳が働き続ける”】
(Psychological Science, 2024)
→ 仕事・家族・将来・人間関係の判断が絶えず発生
【② 睡眠中も“経営モード”が続く】
(Sleep Journal, 2023)
→ 浅い睡眠が多く、脳が回復しにくい
【③ 優秀な人ほど壊れやすい】
(Harvard Business Review, 2022)
→ 責任感が強いほど、身体の異変に気づけない
(私は決して優秀ではありませんが…笑)
つまり、
経営者ほど、心より先に身体が限界を迎えるのです。
これが最新の研究で明らかになっていることです。
■ 経営者が壊れる瞬間に共通する「3つの症状」
これは私自身の経験と、多くの経営者を見てきた実感が一致します。
① 「何もないのに」胸がザワつく
→ 大問題がなくても動悸が出るのは、脳の疲労サイン
② 夜になると判断力が落ちる
→ 午後〜夜に気持ちが弱るのはメモリ切れ
③ 小さな情報や連絡に心が過剰反応する
→ メンタルではなく、脳の容量不足
これは、ただ心が弱いわけではありません。
脳が限界に近づいているだけです。脳と身体の構造上の欠陥です。
逆らうことはできません。
では経営者は、どうすれば壊れずに働けるのか?
医学的に効果が実証されているのはこの3つです。
【対策①】“思考の棚卸し”をする
脳は「考え続けること」で疲れるため、
・書き出す
・話す
・共有する
これだけでストレスが軽減すると言われています。
スタンフォード大学の研究では、「考えている内容を紙に書くだけで心拍が下がる」 と報告されています。
【対策②】“判断の先送り”を習慣にする
判断疲労は、ストレスを最も悪化させます。
・夜は決めない
・翌日に回す
・決断する時間帯を固定する
脳のエネルギーを節約することは、経営者にとって必須のスキルです。
【対策③】「責任の分散」をつくる
“自分だけが背負っている”と感じた瞬間に心は圧迫されます。
・任せる
・相談する
・共有する
ただそれだけで、脳の負担は大幅に軽くなるそうです。
責任は「抱えるもの」ではなく、“分けるもの”
こんな考え方もありです。
経営者は「強い人」ではなく「壊れやすい人」
誤解しがちですが、ここが本質だと思っています。
経営者=強い
ではありません。
むしろ、
“強がりのまま突っ走るから壊れやすい”
お金を持っている人が多い反面、
うつ病・自殺率が高いのも、実は同じ構造です。
経営は長期戦。
倒れたら元も子もありません。
健康の重要性を理解していても、それでも走り続けてしまう。
それが経営者という生き物です。
なぜなら、
このコラムを書いている今も、私は売上や経営のことを考えているからです(笑)
だからこそ“止まる技術”を持つ経営者になりたいと思っています。
“止まれない性格のまま走る”のではなく、
「止まる技術」を持ちながら走る経営者になる、です。
走り続ける才能より、
立ち止まる勇気を持った人が長く勝ちます。
最後に、疲れている方へ。
ぜひMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」 のPVを見てください。
頑張る人の背中をそっと押してくれる、やさしい作品です。
私は特にこの歌詞が好きです。
「だから今日は ちょっとだけご褒美を」
経営者こそ、この言葉が必要だと思います。
甘いものを食べてもいい。
お酒を飲んでもいい。
ドラマを見ても、バラエティを見てもいい。
今日だけは、自分を少し労ってください。
私もこのコラムを書き終えたら、ゆっくり湯船に浸かってきます。
今日も皆さま、本当にお疲れさまでした。
────────────
サロンオーナー’sコラム #294
未来が見えない62歳の相談が、35歳の私の胸をえぐった理由。
────────────
この前、会社に一件の相談が届きました。
「私、62歳なんですけど……70歳までは働くつもりです。収入は月18万円ほどで、貯金はほとんどありません。70歳からは年金と、もし無理なら生活保護も考えています。なので、今から厚生年金を少しでも上積みできますか?老後が心配で…」
その言葉を読んだ瞬間、胸の奥がギュッと締めつけられる感覚がありました。
人生100年時代と言われても、
62歳から70歳までの残り8年で人生を整えきれるかどうかは疑問です。
整えられなければ、生活保護の可能性もある。
これが“今の日本”の現実です。
相談者には過去に入っていた厚生年金があり、持ち家もあったので、ゼロからの再出発ではありません。
それでも、不安というラスボスは歳を重ねても、ずっと一緒に付いてきます。
まさにキングボンビーです👿
ただ、
「これは誰もが通る可能性がある道だ」
「これは、私自身の未来でもあるかもしれない」
そうも思えました。
個人事業主は特に、
・退職金なし
・会社の保証なし
・全部自己責任
準備を誤れば、老後の不安は容赦なく迫ってきます。
私は本を読むのが好きで、『DIE WITH ZERO』の思想も好きです。
「経験を前倒しにしろ」
「お金より経験の配当を増やせ」
「老後のために今を犠牲にするな」
確かにその通りです。
でも62歳の相談者と話していると、それが突き刺さるのではなく、少し遠く感じました。
なぜか?
現実の経営者には、
・今月の支払い
・来月の資金繰り
・家族の生活
・社員の人生
・ゴールのない未来
・体力や気力の衰え
こういう「火事」が毎日のように起きているからです。
そんな中で
「人生を使い切れ?」
「経験を前倒し?」
そう言われてもピンと来ません。
「いや、休めないんだよ」
「きれい事ばかり言うなよ」
私もその一人です。
だからこそ、相談者には制度の説明の前に、こう聞きました。
「70歳まで働くとして…62歳の“今”はどう生きたいですか?」
すると、こう言ってくれました。
「働けるうちは働いておきたいですね。この歳になると、仕事があるだけでありがたいです。それに、人生の楽しみも、まだ欲しいですから。」
人生の楽しみも、まだ欲しい。
その一言が35歳の若造の胸に深く刺さりました。
不安を抱えても、現実を受け止めても、それでも前を向こうとする姿にかっこいいと思いました。
そして私はその瞬間、自分の母親の言葉を思い出しました。
「飼っているわんちゃんが亡くなったら、海外旅行にでも行きたいな」
犬を連れて海外旅行には行けないと言う、ありふれた親子の世間話です。
でも私は思ったんです。
そのタイミングで、両親は何歳だろう?
70歳を超えているかもしれない。
その歳で海外に行く体力はあるのか?
長時間歩けるのか?
万が一、病気が見つかっていたら?
私は母に言いました。
「おかん、それ何歳の話よ。“今”、行けるなら行かんと後悔するって。
旅行って、体が動く“旬”があるから。」
人は、健康が永遠だと思ってしまいます。
今日の体力が、10年後も続くと思ってしまう生き物なんです。
けれど人生の現実は、そんなに優しくありません。
経験にも、旅行にも、挑戦にも、“健康の賞味期限” は確実に存在します。
62歳の相談者が、
「まだ人生の楽しみが欲しい」
と言った時、私はこのことを痛いほど感じました。
皆さまのような経営者は“後回しの天才”です。
・休息は後回し
・幸せも後回し
・経験は後回し
・心配だけは前倒し
・責任は全部前倒し
では、いつになったらその後回しがやってくるのでしょう?
“今しか味わえない喜び”が必ずあるはずです。
今日にしか取れない決断があり、
今日にしか感じられない幸せがあるはずです。
だから私は健康な“今日”を少しだけ丁寧に扱います。
皆さまも、このコラムを読んだ今日だけは自分を労ってください。
そして明日は、今日のテーマに対して必ず出てくる“読者の本音”に向き合いってみます。
「いや、それでも休めないんだよ」
「経験の前倒しなんて無理だよ」
「余裕がある人だけの話だろ」
そう思う人が絶対にいます。
まあ…私もそう思っています。
だから明日は、
「余裕のない経営者は、どう生きればいいのか?」
「綺麗事ではない、本当の意味での“現実的な幸せのつくり方”とは何か?」
35歳の若造の戯言かもしれません。
それでも、皆さまの心が少しでも軽くなるよう、明日も全力で書きます。
あと1日お付き合いください。
今日も、本当にお疲れさまでした。
─────────────
サロンオーナー’sコラム #295
綺麗事じゃない、余裕のない人の幸せのつくり方
─────────────
昨日の最後に、こう言いました。
「だから明日は、
余裕のない経営者はどう生きればいいのか?
綺麗事ではない“現実的な幸せの作り方”を書きます。」
では、約束通り書きます。
あくまで私の主観ですので、ご了承ください。
(個人事業主向けのコラムですが、社会人全般に当てはまると思います)
まず最初に言っておきたいことがあります。
“余裕がなくて当たり前”です。
経営者は、誰よりも戦っています。朝起きた瞬間から、
・今日の売上どうしよう
・支払い間に合うかな
・社員の様子おかしくないか
・家族の未来は守れるか
・自分の体もなんかしんどい
「幸せ」とか「今を生きる」とか、そんなポエムみたいな言葉に向き合う隙間なんてありません。
関西弁で言うところの
「毎日、必死のパッチ」です。
ただ、それでいいんです。
だって経営者とは“そういう立場”だから。
じゃあ、そんな中でどうやって昨日のような「人生の楽しみ」を持つのか?
ここからが本題です。
余裕のない経営者の“幸せのつくり方”その結論はたったひとつ。
「大きく変えようとしないこと」
多くの人は“幸せ”と聞くと、
・旅行
・休暇
・趣味
・働く時間を減らす
こんな“0か100か”の世界を想像します。
でも、それは余裕のある人の選択肢です。
余裕のない人がやるべきは、
“1ミリだけ自分を救う習慣”を持つこと。
たったこれだけです。
たとえば、
● 帰り道コンビニで、値段を見ずに好きな食べ物を買う
● Netflixは必要経費として、週末に映画を観る
● 平日5分だけ散歩する
● 悩みを、誰かに1つだけ話す
● 月1でサウナや銭湯に行く
● 年1回は必ず家族と旅行に行く
これ、全部私がやっている“スキマの幸せ”です。
老後のための資金から少し拝借して、今の自分に使っています。
だけど、この“スキマ”こそが、心の崩壊を防ぐ最後の防波堤になっています。
昨日の62歳の方は、こう言いました。
「まだ人生の楽しみが欲しいです」
楽しみって、大きなイベントだけじゃなくてもいいんです。
人生を1%軽くする行動。
それだって立派な“楽しみ”なんです。
幸せの正体は「総量」ではなく「頻度」
心理学では有名な研究があります。
大きな幸せが年1回あるより、
小さな幸せが週1回あるほうが幸福度は高い。
幸せは“総量”ではなく“頻度”で決まります。
だからこそ経営者に必要なのは、でかい幸せではなく、
小さな習慣的な幸せ。
● 週末くらい、お酒やスイーツを楽しもう
● 月に1回は焼肉行こう
● 年に1回は温泉行こう
その1日を休んだって、
老後の投資が1ヶ月遅れたって、人生は何も壊れません。
むしろ自分を大切にする投資です。
私たちは今、
“余裕がないんじゃありません”。
余裕を削って仕事をしているだけです。
家族のため。
社員のため。
顧客のため。
未来のため。
全部しょいながら生きている。
これは、誰にでもできる生き方じゃないと思います。
だからこそ、今日くらい自分に1ミリ優しくしてください。
昨日の62歳の方は、不安の中でもこう言いました。
「仕事があるだけでありがたいです。人生の楽しみも、まだ欲しいです。」
この言葉の重さを、
私はこのコラムを書きながら何度も噛みしめています。
楽しみは、大きくなくていい。
人と比べる必要もない。
お金をかけなくてもいい。
今日をちょっとだけラクにする。その積み重ねが、“ちゃんとした幸せ”になると思います。
最後に、昨日も今日も書いたことは、35歳の若造の戯言かもしれません。
人生の先輩方からすれば、まだまだ甘いかもしれません。
それでも私は、皆さまの人生が、
「後悔なく、ちゃんと使い切った人生」
になることを本気で願っています。
来週から12月。
土日も忙しい方が多いでしょう。
だからこそ、今日だけは、ほんの少しでいいので休んでください。
最後に、少し早いですが
“この季節になると思い出したくなる”
私が大好きなCMを置いておきます。
今日も、本当にお疲れさまでした。