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【パスポートランク
最下位 4 位の国から来日🇯🇵】
夢みた日本でのビジネスに向け、学んでいること
セトさん&スズメさん
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今週のコラムを担当いただくのは、国際結婚を経て日本での生活に奮闘する「セトさん」と、その歩みを支える「スズメさん」ご夫妻✨
母国では食品関連の会社を引き継ぎ経営していたセトさん。2019 年に来日してからは、建築や配送などさまざまな仕事を経験し、日本の社会制度や働き方を学びながら、将来のビジネス展開に向けて準備を続けています。
一方、介護職として 10 年以上のキャリアを積み、資格取得や人間関係を通じて培ったコミュニケーション力を強みにしてきたスズメさん。言葉の壁を越えて出会い、夫婦で一歩ずつ新しい人生を築いてきました。
今回のコラムでは、
✅日本で働くためのリアルな声
✅「国保」や「年金」といった制度を理解するまでの苦労と学び
✅永住権取得に向けた現実的な条件や社会への願い
など、実体験だからこそ語れる“生の声”を届けていただきます。
「海外から来て日本で事業をするとはどういうことか?」
「制度や常識の壁をどう乗り越えるのか?」
個人事業主として生きる私たちにとっても、改めて考えさせられるテーマです。
ぜひ一緒に読みながら、ご自身の事業と重ねてみてください📖✨
初回配信は…本日18時!
どうぞお楽しみに👏
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#1 南アジアから来日、ビジネス実現のために学んでいること
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はじめまして。今年から個人総研に加入させていただきました、セト(夫)&スズメ(妻)といいます。
夫は南アジア・パキスタン出身で、約6年前に来日し、私たちは3年前に結婚しました。別姓ですが、きちんと婚姻手続きを済ませています。
少し前置きが長くなりますが、氏名について少しお話させていただきます。
かっこよく言えば、私たちはいわゆる国際結婚ということになりますが、初めは知らないことだらけでした。
まず、日本での婚姻届の戸籍登録において、外国人が本国の国籍を持つ場合、日本の戸籍に名前を登録することはできません。
そのため、夫の国籍はそのままにして、婚姻の手続きを行いました。出来上がった戸籍には「妻であるスズメがどこの国の人と結婚したか」が記載されていました。
なお、妻が夫の姓を名乗りたい場合、婚姻から半年以内に家庭裁判所へ届け出る必要があるそうです。
配偶者ビザの許可が下りるまで結婚を周囲に知らせたくなかったことや、いずれ話のネタになるのも面白いかと思い、私は姓を変えない道を選びました。
パキスタンでは日本車の評価がとても高く、国内を走っている車の約80%が日本車のようでした。
使い勝手が良く、30年以上前の車でもメンテナンスしながら使われているそうです。
数十年前から来日し、日本の中古車を自国に輸出するビジネスに関わっている人も多いようです。
夫は母国で食品会社を経営していましたが、車好きだったこともあり、知人から日本の話をよく聞くうちに、来日することを強く夢みていたようです。
今回のコラムでは、制度等の実態を殆ど知らないまま来日した夫・セトと、飛行機も乗ったことがなかった私(妻・スズメ)の成長をお届けできればと思います。
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#2 日本の保険と年金制度に戸惑う日々
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国際結婚し、少しは暮らしが軌道に乗り始めたかも?の別姓夫婦です。
今回は、日本で暮らす外国人も、例外なく納めなければいけない健康保険と年金について書いてみることにしました。
あくまで、私たちが経験したことなので、すべての在日外国人の方々に共通するものではないことをご了承いただければ幸いです。
夫の場合、短期ビザから6ヶ月滞在ビザ、配偶者ビザへと切り替えました。
6ヶ月ビザから国民健康保険の納付書が届いていたようですが、納付書は残念ながらほぼ漢字ですので、すぐに理解できなかったのではと思います。
夫の国では、日本ほどさまざまな請求に紙を使用する習慣がなく、口頭に近い取引や、国民番号(マイナンバーのようなもの)の登録・納税確認などは、行政のパソコン(コンピューター)内の情報を窓口で確認してもらうシステムのようです。
また、夫の国にはすべての国民が健康に暮らせて、必要な医療が受けられるための保険制度はありません。
お金がなければ本当に病院に行けない国です。
保険料は病院に行かなくても毎月支払うもの、というのは理解しがたいようでしたが、今後必要になったときに、もう少し理解できるかもしれないと思っています。
市役所等から書類が届くと、スマホの翻訳機能で読み取ったり、知人に聞いたりして何とか理解はしていたようです。
延滞の納付書は理解できなかったのか二重に払ってしまい、返納されていることがよくありました。
返納されると「シヤクショ、ナンデおカネ、アリマス?!?」と不思議がっていました。
以前、入管で「国民健康保険を納めましょう!」というポスターを目にしましたが、納付書の意味が分からなくて遅れてしまう人もいるのでは…と思ったものです。
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#3 知らなかった‼️永住権獲得に必要な税と年金の盲点
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次のコラムは、年金についてです。本題にたどり着くのは後半なので、興味があればご一読いただければと思います。
夫と私の次の目標は「永住権の獲得」です。近年の審査では、年金は直近2年分、住民税は直近3年分の納付状況が重視され、納期が一度でも遅れていると永住許可が出ないと、市の相談窓口の行政書士に聞きました。
「日本人と結婚すれば、すぐに配偶者ビザが通って永住権を申請や取得ができる」なんてことはないと思います。私はパスポートも持っておらず、海外に一度も行ったことがない人生だったので、分からないことばかりでした。
インターネットで検索したり、入管に問い合わせたり(入管の方は、言葉が通じにくい外国人を相手にしているためか、少しヒンヤリとした対応の方が多かったです)、時には夫に助けてもらい、全ての手続きをほぼ自分で行ったので大変でしたが、今思えばいい勉強をさせてもらったと思います。
婚姻の成立にあたっては、〇〇条約を交わしているかどうかで用意する書類が違ったり、外務省に申請したりと、私たちが結婚を決めてから配偶者ビザが下りるまで、半年ほどかかりました。
配偶者ビザ申請では、2人とも働いているため、過去2年分などの国民健康保険や市県民税の納付状況、課税証明書の提出が求められました。夫は国保の納付はしていましたが、アルバイト的な雇用だったため、市県民税や年金は請求が来ておらず、存在自体を全く知らなかったようです。税務課で処理をしてもらい、最低限納めるべきだったであろう税金を支払い、証明書を出してもらいました。その後は、確定申告の時期に私が申告を行うことで、市県民税の納付ができるようになりました。
では、年金はどうしたのか、というお話を次回のコラムで書かせていただきます。
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#4 夫の国にはなかった年金制度。初めて学んだ“支え合い”の形
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こんにちは。結婚して4年目になる夫婦です。
永住権の申請に年金の2年間納付が必須であることを知り、「外国人の年金納付はどうなってる?」と調べてみると、AIさんが「在日外国籍の方は、日本の国民年金に加入することが義務づけられている。(厚生年金や共済組合制度に未加入の場合)」と教えてくれました。
『義務づけられて』いても、年金機構から納付のお知らせ等が届いたことは無かったのです。
夫の場合、1年程、私の扶養に入ったことがあり、その時に初めて年金番号をもらい、年金定期便が届いたとき、妙に新鮮な気持ちになったものです。
その後、扶養から外れると、きっちり納付書が届くようになりました。
夫の国(パキスタン)には健康保険も年金の仕組みもありませんので、年金とは何かを理解するところからでした。
「あなた、おじいちゃん、いっぱーい後で、仕事 終わり(年寄りになる)。後でカントリー(国の)おカネ、もらう。ジャパン カノーナ(自国の言葉で法律や規則の意味)アリマス。あなた、わかる??」
なんて会話から、年金の話が始まりました。
しかし夫はよく解らなかったようで、在日の長い知人に自国の言葉で話を聞いてきて、「ネ・ン・キ・ン 大事」と理解したようでした。
それまでの長期ビザや配偶者ビザの申請には、課税・納税証明書の提出義務はありましたが、年金納付は求められていないので、夫婦ともに外国人の場合、実は年金の納付義務を課せられていること自体知らない方もいるのではと思いました。
そして最近、在日外国人の国保納付率は 4割位という情報を見ました。
しっかり納付できている方も多い一方で、言葉の壁などで職種が限られてしまう方の場合、国保の納付だけでも精一杯の中、年金にまで手が回らないという方もいるのかもしれないと感じました。
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#5 国を越えて学ぶ支え合い制度と夫婦で築く日本での未来
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来日して約 6 年になる夫ですが今までのコラムでお伝えしたとおり、日本の様々な制度を少しずつ理解し、日々を送っています。
社会保険や、年金納付をきちんとして、永住権を貰いたいという目標ですが、このような制度についてどう思うかと聞いてみると
「パキスタン、ネンキンシステム 今、ゼンゼン無い。後で、後で、いいねシステム。私、大変ナイ。」と言っていました。
今、仕事もしっかりできていて、自国への送金もできている、何より個人総研加入により、年金等の支払い遅れや未納の心配が減った、そしていい保険カードをもっていること(紙の保険証=国保ではなく、社会保険に加入)は、ワンランク上だから嬉しいと言っています。
現状、自国には健康保険や、年金の仕組みは全くないので、将来的には取り入れてもらいたい、もっと暮らしやすい環境に変わってほしいと願っています。
パキスタンでは、結婚すると、家族や近所で助けあいながら暮らし、女性は家庭に入ることが多く、仕事に出たり、運転免許のある(運転ができる)人は 10%もいないと思われます。(2024 年 2 月訪問時に実感)
今後の方向として、日本のことをもっと知り、繋がりを拡げ、
「キッチンカー(ベビーカステラ&サモサ)をする」、「車の販売も少しはしてみたい」、「大型免許も絶対取りたい」、「子供を呼びよせたい」等々・・・夢いっぱいの夫です。
これといった大きな人生の目標のない妻でしたが、夫の国に日本の風を届ける思いで、個人総研さんからも様々なことを吸収させていただき、歩んでいきたいと願っています。
最後に、コラムをご一読くださった方々、コラムを推薦しサポートしていただいた個人総研の方々、自分たちにとっても今までを振り返る良い機会となりました、ありがとうございました。