9/23〜9/27のコラムは…
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◇9月ゲストコラム◇
知られざる防災&備蓄の知識🔍
宮川さん@エンジニア🧑🏻💻
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今週のゲストコラム担当は…
初登場✨フリーランスエンジニアとしてお仕事をされる宮川さん!
まずは宮川さんから届いた
🧑🏻💻経歴と紹介
📝コラムテーマをご紹介✨
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フリ一ランスエンジニアをしております、宮川と申します。
現在は保険業務の管理システム改修案件に従事しています。
フリーランスになる前は会社員をしておりWEBシステムや業務基幹システムなどの開発に携わっていました。
大学では電気電子工学を学び、卒業後も資格を取ったり色々アンテナを張って情報収集したりしてきたので電気に関しても専門的な知識があります。
さて、今回のテーマである防災・備蓄に関する経歴ですが、2年ほどから個人的に備蓄の研究を行っており今に至ります。
当時とある情報筋により米などの備蓄の必要性を知りました。
それがきっかけで備蓄について研究するようになりました。
今回のコラムでは私が培ってきた防災、備蓄の知識をお伝えいたします。
皆様のお役に立てれば幸いです。
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最近個人総研からも何度かアナウンスしましたが、最近各地で地震や大雨、台風など自然災害が増えています🌀
そんな今だからこそ見直したいのが【防災&備蓄】
意外と知られていない情報もたくさんあります㊙️
初回は、本日19時配信✨
ぜひお楽しみに☺️
※情報の信憑性やエビデンスには万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。あくまで自己責任のもと情報の取捨選択や実践をお願いします。
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#1 まだまだ知られていない備蓄の常識✨
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はじめまして。
フリーランスエンジニアの宮川と申します。
今日から5日間、防災や備蓄に関する情報をご紹介します。
どうぞよろしくお願いします。
今年に入ってから地震などの大きな災害が何度も発生しています。
今や多くの方々が災害に対する備えの重要性を意識されていることと思います。
ただ、防災や備蓄について体系的な知識を持っている人はまだまだ少ないのが実情と感じます。
そのように感じたエピソードを少しお話しします。
8月上旬、私の住んでいる地域の近くで震度5弱の地震がありました。
地震発生の2時間後にスーパーへ行ったのですが、水・カセットガス・米などの商品はすべて売り切れていました。
(その頃はまだまだ米が売り場に陳列されていた時期です)
「なるほど、南海トラフ地震のニュースも連日報道されてたからな…」と思いながら店内を回っていたところ、ある重要な物資が手付かずで残っていることに気づきました。
その重要な物資というのは塩(そして砂糖)です。
塩が重要な理由は以下になります。
①生存に必要不可欠
②野菜、肉などを塩漬けにして保存食を作ることができる
③非常時の物々交換で重宝する
※②について
食品を塩漬けにし、塩分濃度18%以上の状態で保管できればその食品が腐ることはありません。
私はスーパーで売っているにんにくや、自家栽培しているバジルなどの野菜をコツコツ塩漬けにして溜めています。
なお、砂糖が重要な理由については塩とほぼ同じです。
砂糖の場合は理由①が「嗜好品の性質を持つ」に置き換わります。
ここまで、自分のエピソードを起点に塩(砂糖)の重要性までご説明しましたが如何だったでしょうか?
最後に水の保存方法について少しご説明しておきたいと思います。
水に関しては水道水をペットボトルなどに詰めておけば、長期保存用の飲用水として使用できます。
(参考サイト https://ameblo.jp/fineseiryu/entry-12577778263.html)
ちなみに私は60Lほど水道水を飲用に溜めています。
今回は以上になります。
2日目のコラムでは「備蓄したい食糧・備蓄してはいけない食糧」をご紹介します。
発災時、世間一般の人たちは間違ったものを買い占めに走ります。
それを尻目に、我々は悠々と裏通りを行きましょう。
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#2 備蓄したい食糧・備蓄してはいけない食糧
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今回は備蓄したい食糧と備蓄してはいけない食糧をご紹介します。
■備蓄したい食糧
備蓄対象の食料は以下の条件で選ぶことが重要になります。
①長期保存が可能なもの
②栄養価が高いもの
③シンプルな味のもの
以上を踏まえておすすめの食糧をご紹介します。
・玄米
今や入手が困難になってしまいました。
玄米を手軽に保存する方法として、ペットボトルを用意し中に詰めるというものがあります。
可能なら脱酸素剤も一緒に投入します。
冷暗所に保管するとなお良く、環境次第では3年以上の長期保存も可能です。
(参考サイト https://prezo.jp/column/6965#header0)
・麦、オートミール
・味噌
賞味期限が切れても発酵が進むだけのため腐ることはありません。
ただし経年で味は落ちるようです。
(参考サイト https://www.aogen.co.jp/blog/79)
味噌は発酵食品のため腸内環境にも良いです。
さらにタンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミンを豊富に含みます。
(※減塩またはだし入り味噌は傷みやすいのでおすすめしません)
ちなみに、私は人から「何を備蓄すれば良いですか?」と聞かれたときはまず味噌をすすめるようにしています。
・塩
・砂糖
・酢
・梅干し
やはり昔の人の知恵は凄かった。
昔ながらの、塩分濃度18%以上の酸っぱい梅干しは腐ることがありません。
栄養価も非常に高いです。
被災時に不足しがちなビタミンC、βカロテン(ビタミンAの材料)などの栄養素を豊富に含みます。
・缶詰
鯖水煮やオイルサーディンなどがおすすめです。
味付きのものも少量なら備えておいても良いかと思います。
(参考サイト https://www.toyo.ac.jp/link-toyo/life/canned_food)
・ドライフルーツ
非常時に手早くエネルギー源にすることができます。
不足しがちなビタミン類も手軽に摂取できます。
・ナッツ類
非常時に手早くエネルギー源にすることができます。
ドライフルーツにも言えますが、アルミパウチに入っているものがおすすめです。
気密性と遮光性が高く長期保存に向きます。
(参考サイト https://www.finepack.co.jp/detail/al/)
・トマト缶
ビタミンCやβカロテンなどのビタミン類を摂取できます。
■備蓄してはいけない食糧
・カップ麺など
保存期間が短く酸化するのが早い。
飽きるのが早い。
栄養が偏りやすい。
量の割に保管場所を取る。
以上の理由によりカップ麺の備蓄は避けた方が良いです。
(少しだけなら嗜好品として備えておいても良いと思います)
・パックご飯
パックご飯は電子レンジか湯煎で温めますよね。
しかし非常時は電子レンジが使えません。
なので貴重な燃料を使ってお湯を沸かすことになりますが、温める時間が15分以上かかります。
そこまで手間をかけるなら米を備蓄しておいて炊飯した方がいいと個人的には思います。
(鍋を使用した場合の炊飯時間は約20分です)
今回は以上になります。
如何だったでしょうか?
次回のコラムでは「備蓄の裏技」をご紹介します。
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#3 備蓄の裏技㊙️
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今回は備えておきたい道具や、その裏技的な使い方をご紹介します。
■備えておきたい道具
・バイク
交通渋滞や道路の損壊に遭ってもバイクなら通行できます。
・クロスバイク、マウンテンバイク
燃料のいらない移動手段として。
・ウォータータンク
・ライター、ファイアスターター
・調理用小型コンロ&ストーブ
この後ご紹介する「備えておきたい調理用燃料」を使用します。
(参考サイト1 https://store.shopping.yahoo.co.jp/sanosyoten/nk26-0003440.html)
(参考サイト2 https://store.shopping.yahoo.co.jp/sanosyoten/nk3-0005365.html?sc_e=slga_fpla)
・ポリ袋
炊飯に使用すれば鍋を汚さずに済むため水を節約できます。
(参考サイト https://smartagri-jp.com/food/8485)
・ポータブル電源 + ソーラーパネル
自宅のガスと水道が生きている場合、停電してもポータブル電源があれば湯を使えます。
排管の状況次第では入浴も可能です。
・無線機
非常時はスマートフォンによる通話ができない可能性があります。
無線機があれば安心です。
手軽さを求めるなら特定小電力(特小)トランシーバーがおすすめです。
*特小トランシーバーの特徴
①無線免許や届け出が不要。
②市街地では100~200mの通信距離。
③見通しの良い場所では1km以上の通信距離があります。
・充電池
アルカリ乾電池は経年劣化で液漏れします。
充電池やマンガン電池は大丈夫です。
・就寝用マット
・現金
被災後はクレジットカード決済、電子決済、ATMなどすべて利用出来なくなります。
一人あたり最低でも2~3万円程度の現金を備蓄しておくと安心です。
備える際は「千円札」「五百円玉」「百円玉」をメインにしてください。
一万円札や五千円札は店側で拒否されてしまい使えないので不要になります。
なお一円玉と五円玉も特に用意しなくていいようです。
(非常時は価格の端数をカットされることが多いため)
■備えておきたい調理用燃料
・カセットガス
・燃料用アルコール
無水エタノールも燃料として使えますが、燃やすと煤が出て鍋などが汚れます。
燃料用アルコールは殆ど煤が出ません。
・サラダ油
タコ糸などをサラダ油に浸して着火します。
1本では火力が低いので本数を増やして調節してください。
・牛乳パック
良質の針葉樹が原材料になっている場合が多いそうです。
紙の内側が油分でコーティングされているのも相まって良く燃えます。
(参考サイト https://www.youtube.com/watch?v=fVdEl7inX9M&t=578s)
・炭
色々種類がありますが、私は安価で燃焼時間も長いオガ炭を備蓄しています。
(参考サイト https://www.nakasho.group/nakasho-shoten/sumi/sumi-info/ogatan-info)
・ろうそく
火力が低いので本数を増やして調節してください。
(参考サイト https://www.youtube.com/watch?v=ixRuRRvDTj8)
今回は以上になります。
如何だったでしょうか?
次回は「備蓄の注意点(前半)」をご紹介します。
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#4 備蓄の注意点 PART1
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4日目〜5日目は備蓄に関する注意点をご紹介します。
今回は前半として以下2つの内容をお話しします。
①備蓄にはタイムリミットがある
②備蓄品には使用期限がある
まず①ですが、
備蓄にはタイムリミットがあるという内容です。
・災害が発生
・採算悪化、輸入停止、人手不足による商品の生産終了
このどちらかが起これば備蓄する予定だったものはもう手に入らなくなります。
なので必要なものがあるなら速やかに揃えておく必要があります。
私は普段よくダイソーに行きますが、備蓄用に買っていた商品が今年に入ってからもう5~6種類ほど棚から消えました。
なくなる物の傾向はまだ把握できていません。
(数ヶ月経って復活する場合もあるようです)
いずれにせよ、まだあると思っている物でもなくなるときは本当に急になくなります。
早めの入手が重要と思います。
次に②についてご説明します。
備蓄した品物の中には使用期限があったりしますが、食品に関しては特に注意が必要です。
一度に大量に購入すると将来同じ時期に一斉に賞味期限が切れます。
使ったら使った分だけ新しく買い足す「ローリングストック」という管理方法ならその問題を回避できるのでおすすめです。
(参考サイト https://tenki.jp/bousai/knowledge/49a23a0.html)
備蓄をしようとしたら家族に反対されたと、いう話をたまに目にします。
理由は色々ありますが、中には賞味期限が切れた場合のことを心配して反対される場合があるようです。
そういうときは「ローリングストックで備蓄するから大丈夫だよ、捨てないよ」と伝えると安心してくれるそうです。
食品の備蓄が増えていくと管理が大変になってきます。
スマートフォン用に公開されている無料の在庫管理アプリがありますので、それらのアプリを利用されるのもおすすめです。
※私はiPhone用の「zaico」というアプリを使用しています。直感的に操作できて使いやすいです)
(https://apps.apple.com/jp/app/zaico/id588938108)
備蓄の注意点(前半)の話は以上になります。
次回もよろしくお願いいたします。
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#5 備蓄の注意点 PART2🚨
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今回は引き続き、備蓄に関する注意点をご紹介いたします。
ご紹介するのは以下の2つです。
①備蓄していることを他人に話すと…
②避難所に行く時は気を付けて
まず①について
備蓄を始めると他人に話したい気持ちが出て来ます。
しかし話してもあまり良い結果にはなりません。
私も能登半島地震以来、自分にとって大事な人達にこちらから備蓄をすすめたりしてきました(7〜8人くらい)
しかしその人たちのうち備蓄を始めた人は残念ながら1人もいません。
また、お世話になっているビジネスパートナーの方に備蓄の話をしたときは
「そっか、じゃあいざというときは宮川さんの家に行こうかな」
と言われたりもしました。
冗談で言ったのだとは思います。
ただ、他の人たちが旅行に行ったり遊びに行ったりしている中。
私は時間やお金、保管スペースを犠牲にし、旅行に行くのも我慢して一所懸命備蓄して来ているわけです。
そういう状況で「いざというときは助けてもらおうかな」と言われるのは冗談になってないんですね。
そしてご本人もその時は冗談のつもりで言ったとしても、災害や深刻な食糧難などに見舞われたときは真剣にこちらを頼って来るでしょう。
そういうわけで備蓄のことは身内以外の人には話さないのが賢明になります。
②について
発災後、自宅の被害状況によっては避難所を利用することがあるかも知れません。
しかしその場合は気を付けてください。
自分が備蓄してきた物を避難所に持ち込むと、避難所の運営者に没収されることがあるそうです。
平等の観点からだそうです。
没収されなかったとしても備蓄品を周りの人に見られると
「それ分けてもらえませんか?」
「少し貸してもらえませんか?」
「子供にあげたいので少しもらってもいいですか?」
などど言われたりするそう。
分けてあげた場合、または断った場合にどうなるかは皆さんのご想像にお任せします。
一つ確実に言えるのは、どちらを選択しても良い結果にはならない、ということです。
以上の理由から、避難所を利用される場合はくれぐれもご注意ください。
最後に。
ブログや企業などの情報発信者は、情報に安全マージンを持たせて発信することがよくあります。
(経験的に10年は腐ることがないと分かっている食べ物でも「保存状態が良ければ3年はもちます」と言ったりするなど)
この安全マージンは基本的に「発信者を守るためのもの」であり、必ずしも情報受信側の利益になるものではありません。
安全マージンを排除した情報を得ていくと見える世界が広がって行きます。
(他の人たちにとってはゴミと認識されているものが、本当は価値があるものだと分かる)
ただ、もしそれを実践される場合は皆さん各自の責任でお願いいたします。
(私も自分の責任で実践しています)
以上になります。
5日間お付き合いいただきありがとうございました。
お伝えした自分の知識や経験が、1人でも多くの方のお役に立てればこれに勝る喜びはありません。
※今回ご紹介してきた情報は各自の責任で自己判断の上、参考にしていただければと思います。