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サロンオーナー’sコラム #252
【必ず読んでください】
⚠️超重要な内容です‼️
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◉適切な労働環境をつくるために
まず、先週のコラムをご覧ください。
https://kojinsoken.co.jp/20250210-2/
さて、今回のコラムでは、なぜ皆さまにこの話を届けるのか、私自身の言葉でお伝えしたいと思います。
私たちは、社会保険に加入するためには、社会保険適用の会社でしっかりと労働することが重要だと考えています。年金や健康保険料を安くする裏技などはなく、適切に働き、正しく社会保険に加入することが大切です。そのためには、「労働の実態」が求められます。
弊社では、この労働が「レポート業務」となっており、【週3日・週3時間】の働き方を基本としています。つまり、【1日1時間×週3日】という勤務形態です。
では、この時間に見合った労働とは何か?
皆さまがどのような仕事をしているのか?
ここで重要になるのが、日々のレポート業務です。
簡単すぎる内容では週3日・週3時間の労働にはならず、逆に難しすぎるとその時間内では終わりません。ちょうどよい負荷の業務を設計することが求められます。
しかし、私はここで1つ大きなミスをしてしまいました。
それは、社外の目を気にするあまり、社内の働きやすさに目を向けられていなかったことです。
労働の実態性を確保するために、レポート業務の内容を次第に難しく、複雑に、そして膨大にしていきました。その結果、皆さまから以下のような声が届くようになりました。
❌レポート業務の負担が大きすぎる
❌週3時間・週3日では終わらない
❌記述の文字数が多すぎる
❌この労働に対して給料が見合っていない
こうした声を聞いて、改めて考えました。
これを大企業に置き換えると、いわゆる“ブラック企業”と同じ状態になっているのではないか、と。
従業員が適正な報酬を得て、適切な労働環境で働くことは、雇用主としての当然の責任です。もちろん、週3時間・週3日の線引きは難しいですが、労働基準監督署にも相談したところ、「法律を守りつつ、会社と働く人が納得した上で適切な労働環境を整えることが重要」とのことでした。
つまり、最低限のルールを守った上で、社内で話し合いながら、より良い労働環境を作っていくことが大切だということです。
これからは、社外の目を過剰に気にしすぎるのではなく、まずは皆さまの声をしっかりと聞きながら、働きやすい環境を整えていきます。その第一歩として、皆さまの意見をぜひ聞かせてください。
より良い働き方を一緒に考え、実現していきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします!
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サロンオーナー’sコラム #253
❌税理士に丸投げはNG‼️
あなたの事業、財布に500円で買い物しようとしていない❓
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税理士は雇うべき?
今日は経営者が知るべきお金の話。
確定申告が近づくこの時期、メンバーの方々からよく受ける質問があります。
「税理士さんって雇った方が良いですか?」
私の答えはシンプルです。
「お金に余裕があるなら雇うべき。ただし、自分も理解するべき。」
税理士を雇えば、煩雑な税務処理を任せられ、本来自分がやるべき仕事に集中できます。
それは正解です。しかし、税理士に丸投げし、自分の事業の数字を把握していないのは不正解です。
経営者として最低限知っておくべきこととして、
以下の4つの質問にパッと答えられますか?
①1年間の売上はいくらですか?
②1年間の経費はいくらですか?
③税金はどれくらい支払っていますか?
④上記3つは対前年に比べてどのくらい増減しましたか?
この4つに大まかでも答えられるなら、とりあえずOKです。
さらに、理由や内訳まで説明できれば理想的です。
税務や経理は確かに面倒です。
しかし、これらは事業の成長に不可欠なものです。
適切なコスト管理や利益計算ができなければ、商品やサービスの価格設定を誤り、事業の継続が難しくなるかもしれません。
また、税務の知識がなければ、利益を正しく把握できず、不要な税負担が生じるリスクもあります。
事業の財務を把握する重要性について、「事業のお金の管理」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、日常生活での金銭管理と本質は同じです。
例えば、スーパーで1,000円の買い物をしようとしたとき、財布に500円しかなかったらどうしますか?あるいは、月末に20万円のカード支払いがあるのに、口座残高が10万円だったら?
この状況を見たら、多くの人が「事前に確認しておけ!」と思うはずです。
しかし、事業においては、この基本的なお金の把握ができていない人が意外と多いのです。
売上や節税の話をする前に、まずは事業の「財布の中身」をしっかり把握することが重要です。
改めて、税理士を雇うこと自体は良い選択です。
専門家に任せることで、より本業に集中できます。
ただし、税理士に丸投げするのではなく自分自身も事業のお金を理解し、適切な経営判断ができるようになることが大切です。
税理士は経営者にとって心強いパートナーですが、最終的な意思決定をするのは経営者自身です。
だからこそ、事業のお金の流れを把握し、税理士と対等な立場で話せるようになりましょう。
経営者として事業を成長させるために、まずは「自分の事業の財務状況を知ること」から始めてみてください。
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サロンオーナー’sコラム #254
経理は未来のためにある!専門家レベルを目指して勉強始めました。
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昨日、「税理士に丸投げせず、お金の流れを把握しよう!」という話をしましたが、実は私自身、経理や財務の勉強を本気でやったことがありませんでした。
個人で事業を始めて10年、法人を設立して8年、確定申告や決算の時期には「今年も無事に申告できたな」とホッとするだけで、財務状況を完璧に理解していたかと言われると…正直、怪しいです。
もちろん、プロとして皆さまに説明したり、ご質問に答えられるレベルの知識や経験はあります。
ただ、私が目指すのは完璧であり、専門家レベルです。
「売上は増えてる、まぁ利益もぼちぼち残ってる…」
そんな漠然とした感じで、「まぁ、なんとかなってるし…」と深く考えずにこれまでやってきました。
でも、ここで気づきました。
「なんとかなってる」じゃダメだ。ちゃんと理解しなきゃ、いつか痛い目を見る!
そこである決意しました。
「今こそ経理を学び、専門家レベルを目指そう!」
というわけで、
『一番わかる経理の教科書』
『世界一楽しい決算書』の2冊を購入しました。
なぜこの2冊を選んだ理由は、
とにかくわかりやすそうだったから!です。
経理や財務の本は、小難しい専門用語が並んでいたり、文字と表がズラッと並んでいたりと、途中で挫折しそうなものが多い印象です。しかし、この2冊は、初心者向けに噛み砕いて説明されていると評判で
◉会計とか数字が苦手でも楽しく読める!
◉経理の本なのに、漫画やイラストが多くてわかりやすい!
そんな口コミを見て、「これなら読めるかも!」と思い、即購入しました。
で、早速読み始めてみたんですが…
1ページ目から衝撃の文章が並んでいました。
◉経理とは会社の活動を数字で表すこと。
◉社長が会社を運営するには、今どれくらい儲かっているか?どれくらい資産があるか?など正確に把握する必要がある。
◉経理とは、お金の動きを記録して、未来の経営判断に役立てるものである。
私は正直、経理=過去の数字をまとめる作業だと思っていました。
売上や経費を集計して、税金を計算するだけだとも。
でも違いました。経理とは、未来のためにあるということです。
「売上は増えてるのに、お金が残らない」の正体と題して、
本の中に、こんな話が載っていました。
「売上は増えているのに、なぜかお金が残らない…それは“利益”と“キャッシュ”の違いを理解していないから。」
売上が伸びてるのに手元にお金がない、そんな経験皆さまにもありませんか?私はあります。。。
理由はシンプルです。
売上が立っても、すぐに現金が入るわけではなく、先に経費や税金の支払いが来ることがあるからです。
例えばこんなケースです。
3月に100万円の売上がある。
でも、入金は4月。
その間に家賃や仕入れで50万円の支払いが3月末に発生。
結果、儲かってるはずなのに、口座残高はピンチ。
つまり、売上が増えた=お金が増えた、ではないんです。
「利益」と「キャッシュフロー」の違いを理解していないと、いくら売上が上がっても、「あれ?お金ないぞ…」という状態になります。
どうですか?めちゃくちゃ当たり前ですよね。笑
ただ、この考え方は、経営者としてめちゃくちゃ重要だと感じました。
これまでは、「売上を上げること」ばかり考えていました。
でも、経理の知識があれば、売上だけでなく、「お金が残る仕組み」を作れると思いました。
そして、お金の流れを把握すれば、
「今、何にお金を使うべきか?」
「資金繰りは大丈夫か?」
といった未来の判断もできるようになるわけです。
“経理こそ経営そのものなのです”
つまり、経理を学ばないと危険だと言うことです。
というわけで、今日から私は本気で経理を学びます!
明日は決算書含めて、もう少し学んだことをシェアします。
確定申告を控えている個人事業主の皆さんも、この機会に「自分の事業のお金の流れ」見直してみませんか?
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サロンオーナー’sコラム #255
身体も事業も健康が良い🙆
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今日の話は法人の決算のお話ですが、個人の皆さまにも通ずるお話です。
また、最後に経理について実際のサロンメンバーさんとの質疑応答がありましたので、役立つと思いそのやり取りも共有いたします!
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今回本を読んで思ったことは、決算書は「会社の成績表」というより、「会社の健康診断結果」みたいなものということです。
「成績表」だと、なんとなく過去の結果を評価するだけのイメージですが、「健康診断」と考えると、
「今、うちの会社は健康か?」
「このままの経営で将来、大丈夫か?」
という視点で考えられるようになります。人間の身体も、事業も、健康が1番大切です。
決算書には2つの重要な要素があります。(個人事業も同じ考え方です)
① 貸借対照表
バランスシートやB/Sとも呼ばれます。これは、「会社の資産と負債のバランスを示す表」です。
貸借対照表は、会社の体脂肪率だと思ってください。
資産(筋肉)が多く、負債(脂肪)が少なければ健康的な経営です。
負債ばかり増えていたら、メタボ経営です。
例えば、筋肉質な会社は、自己資本(自分の資産)をしっかり持ち、借金に頼らない経営ができている。
一方、脂肪だらけの会社は、借入金や負債が多くて身動きが取れない状態。そう思ってみてください。
「うちの会社、メタボ経営になってないか?」
そう考えるだけでも、経営の視点が変わります。
② 損益計算書
次に損益計算書です。プロフィット&ロスやP/Lとも呼ばれます。
わかりやすく言うと、「会社の収益・費用・利益の流れを示す表」です。損益計算書は会社の”食そのもの”だと思ってください。
◉売上(食べたもの)
◉経費(消化したもの)
◉利益(吸収した栄養)
身体も適切に食べ、適切に消化し、きちんと栄養を取り込むことで健康的になります。
売上をいくら増やしても、経費を使いすぎていたら栄養不足=利益が出ない状態になってしまいます。何事もバランスが大切です。
自分の事業、食べ過ぎてないか?売上を増やすことばかり考えて、無駄な経費を見直していないのは不健康です。
たくさん食べても、きちんと栄養が吸収されないと、健康を害するのと同じように、会社も「利益が出ない体質」になってしまうんです。
「売上1億円なのに倒産する会社」
がまさに不健康な状態です。
売上は凄くても利益率が低く、経費がかかりすぎていると、お金が残らず資金繰りが厳しくなります。当たり前の話です。
これはたくさん食べても、必要な栄養が吸収されなければエネルギー不足で倒れてしまう。それと同じように、売上が多くても、経費がかかりすぎて利益が残らなければ、会社の資金繰りが悪化して倒産してしまう。みたいなものです。
「売上=儲け」ではない。
「利益が出ても、現金がなければ倒産する」
このことを知らずに経営すると、最悪の事態「黒字倒産」になりかねません。
税金を計算していない場合でも同様です。
皆さまもぜひ経営者として、もっと決算書や確定申告書を読みこなせるようになってください。税理士に任せるのはアリです。
でも、「あなたの事業、今年どうだった?」と聞かれたときに、「ちょっとわかんないですね…」では経営者失格です。
これからは、
「会社の健康状態をしっかり把握し、理想の経営体型を作る!」
という視点で、経理や税務と向き合ってみてください。
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Q1.
事業用とプライベート用の
口座を一緒にしています。
売上が入ったときの仕訳は
どうしたらいいですか?
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→今使っている口座を、プライベート用の口座として考えます。
つまり売上が事業用口座ではなく、プライベート用の口座に入金されたと考えるので、
【仕訳】
事業主貸 ××円 / 売上高 ××円
で問題ありません。
💡「事業主貸」は、事業用の資金をプライベートで使ったり、個人の口座で管理している場合に使う勘定科目です。
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Q2.
売上の全額を「事業主貸」に
してしまっていいんですか?
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→ これはNGです。
1にも繋がりますが、売上が発生したときは、必ず 「売上高」を貸方(右側)に計上 する必要があります。これは、「事業の収益が増えた」ことを示すためです。
例えば、
🔽”現金”で
売上を受け取った場合
【仕訳】
現金 ××円 / 売上高 ××円
🔽事業用の”口座”に
入金された場合
【仕訳】
普通預金 ××円 / 売上高 ××円
このように、売上は 「売上高」の貸方(右側)に記録するのが原則 です。
売上の全額を事業主貸にしてしまうと、「売上が発生した瞬間に、すべての売上を個人的に使った」ことを意味してしまいます。
しかし、売上はまず事業のもの なので、
①まず「売上高」として事業の収益を計上する
②その後に、事業資金を個人で使ったら「事業主貸」で処理する
という順番が正しい流れです。
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Q3.
経費を個人の現金や
プライベート用のクレジットカードで支払った場合、どのように
仕訳したら良いですか?
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→経費を個人のお金やクレジットカードで支払った場合は、「事業主借」で計上すればOKです。
【仕訳例】
消耗品費 ××円 / 事業主借 ××円
通信費 ××円 / 事業主借 ××円
⚠️「経費が全て事業主借になってしまう」問題について
→これは特に問題はありません。
ただ、会計処理を簡単にするために「事業用クレジットカード」を作ることをおすすめします。
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Q4.
個人総研からの給料については、どのように仕訳すればいいですか?
─────────────
→個人総研からの給与については
【給与所得】です。
年末にお渡しした
"令和6年分源泉徴収票"をもとに【給与所得】として申告をします。
『年末調整未済(されていない)』の給与所得として
◉給与収入・所得
◉社会保険料控除
◉源泉徴収税(記載のある方のみ)
などに関して申告が必要です。
詳しくは
案内PDFをご確認ください↓↓
🚨注意🚨——————-
個人総研からの給与についても
[事業所得]の収入として、
事業所得の計算に含めようとする方が時々いらっしゃいますが『間違え』です‼️
事業所得の経理上は関係ないので、入力や計算の必要はありませんのでご注意ください!
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- 個人間において
現金でもらったお金は、領収書なしでも売上に計上すべきか?
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→これはもちろん、売上入れてください。
領収書がなくても、「売上台帳」や「売上メモ」を作成し、証拠を残すことが重要です。
例えば、
①受領日②金額③相手の名前(わかる範囲で)④取引内容
などを記録しておけばOKです。
【仕訳】
現金 ××円 / 売上高 ××円
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Q6.
取引先からの報酬に関する
売上管理について、1日ごとに売上台帳を作成する必要はありますか?
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→「1日1日の売上台帳は必要ないか?」について、基本的には不要です。
結論からいうと、取引先に提出する「売上明細」がしっかりしていれば、1日ごとの売上台帳を自分でつける必要はありません。
すでに取引先に売上明細を提出しており、その明細が、税務調査などで「売上の根拠」として使える。
この2つが満たされていれば、自分で改めて1日ごとの売上台帳をつける必要はありません。
要は何かあった時用の
“正確なメモ(証拠)”があればOKということです。
【仕訳】
普通預金 ××円 / 売上高 ××円
※振込手数料が引かれている場合
(報酬10万円・手数料500円)
普通預金(入金額) 99,500円 / 売上高(請求額) 100,000円
支払手数料(振込手数料) 500円 / 普通預金 500円
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まとめ
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✅ 売上は「売上高」として計上し、直接事業主貸にしない
✅ 経費をプライベートの資金で支払った場合は「事業主借」で処理する
✅ 個人間の取引でも、売上台帳などの証拠を残す
✅ 取引先からの報酬は、請求書を保管し、簡単な売上管理をしたり、証拠を残しておく