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7/7〜7/11のゲストコラムは…
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  ◇7月ゲストコラム◇
「経験は裏切らない」
──会社員から独立、
    技術を活かす再出発
Y・Sさん@フリーランス技術者
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今週のゲストコラムは…
20年以上にわたり、土木・建設業界で現場の第一線を担ってきたY・Sさんが初登場✨

高校卒業後すぐに建設系企業に入社。水井戸や温泉ボーリングなどの工事助手、防災点検の現場対応、土質試験室での調査・報告業務など、幅広い業務に従事。

年間100件超の現場対応をこなし、報告書作成・見積・請求・新人指導まで一手に担い、部署売上の半分以上を支える存在に。

2023年に退職後は、フリーランスとして独立。これまでの経験を活かし、土木会社・建設会社の現場施工用試験業務を継続しながら、在宅でのテレアポ業務なども請け負う“二刀流スタイル”で新しい働き方を実践中💡

今回のコラムでは、
✅会社員を辞めて「個人事業主」として生きる覚悟を持つまで
✅パートナーと共に働く中で感じる喜びと責任
✅自然と向き合う仕事のリアルと、命を守る判断力
など、ご自身の実体験をもとに様々なテーマで語っていただきました!

業種が違っても、「自分の力で稼ぐ」ために必要な視点は共通しています。

▶ひとりで判断し行動することに不安を感じている方
▶今の働き方に違和感を抱えている方
そんな方にこそ読んでいただきたい、静かな熱量のあるコラム!

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#1 会社員からフリーランスへ― 経験を武器に、新たな働き方へ挑む
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初めて投稿させていただきます。
これから自身の体験や考え方が読者の方達に少しでも何かのヒントになれれば幸いです。

高校を卒業してから20年以上、私は一貫して、ある工事会社に勤務し、土木・建設業界にデータを提出する業務を行なってきました。

勤務していた会社では、データ作成や現場業務、役所への説明まで幅広く担当し、多くの土木・建設会社との信頼関係を築きました。

現場での仕事は季節的な厳しさや体力的な厳しさもありましたが、その中で築いた絆や依頼者からの「ありがとう」の一言からまた依頼があった際は、何ものにも代えがたい財産となっています。

現場の状況を的確に読み取り、書類という「見える形」に落とし込む作業には、地味ながらも大きな責任とやりがいがありました。

私にとっての成功は、この20年で培ってきた「人との信頼」だと思います。

技術的なスキルだけでなく、相手の意図を汲み取り、丁寧に応えることで信頼関係は少しずつ築かれていき、その積み重ねが、次の仕事へとつながっていきました。

一方で、すべてが順風満帆だったわけではなく、特に勤務先での人間関係は、長い間、大きな悩みの種でした。

それについては、また改めてコラムで語る機会を設けられればと思いますが、確約はできません。(苦笑)

そうしたさまざまな経験を経て、私は勤務先を退職し、フリーランスとして新たな一歩を踏み出すことを決めました。

現在は、これまでと同様に土木・建設会社を対象にデータ作成や現場業務に関わりつつ、在宅でテレアポ業務にも取り組んでいます。

これはこれまでの自分にはなかった新しい挑戦であり、営業という別の視点から他の業界を見ることで、また違った学びや気づきが生まれています。

在宅業務には、時間の自由さや気楽さがあり、好きな環境で、自分のペースで仕事ができるのは大きな魅力です。

一方で、フリーランスという立場には全責任が伴う。スケジュール管理、クライアントとのやり取り、報酬交渉、そして結果への責任…。
会社員時代とは異なり、そのすべてが自分に返ってくる現実は、思っていた以上に重く感じます。

それでも、私は今の働き方にやりがいを感じています。

なぜなら、誰かに言われて動くのではなく、「自分の意志」で仕事を選び、「自分の力」で信頼を勝ち取っていくプロセスに、確かな充実感があるからです。

フリーランスとしての道は、決して平坦ではない。
しかし、これまでの20年で得た経験と信頼があれば、きっと乗り越えていける。
そう信じて、これからも一つひとつの仕事に真摯に向き合いながら、自分らしい働き方を模索していきたいと思います。

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#2 仕事も家庭も、二人三脚で〜パートナーと共に築く新しい働き方〜
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フリーランスとして、テレアポ業務の他に、土木・建設業界に関わるようになってから、日々感じているのは「仕事と家庭は切り離せるものではない」ということです。

現在、私は土木・建設会社を対象に、データ作成や現場業務、役所対応などを行いながら、在宅でテレアポ業務にも取り組んでいます。そして、このすべての業務において、私の最大のパートナーは“妻”である。

妻はテレアポ業務においても私とともにBtoBを対象に、電話をかけ、工事関係の依頼があった際は、同じ現場でヘルメットを被り、作業をサポートしてくれる。

もともとは別々の職場にいましたが、今では完全に“業務の相棒”であり、同時に“家庭の伴侶”でもある。

仕事の悩みを共有できるだけでなく、子育ての相談も自然に会話の中でできる関係性は、これまで以上に安心感を与えてくれる。

在宅で仕事をしていると、「家庭」と「仕事」の境界が曖昧になりやすい。けれど、それを“曖昧で不便”と感じるか、“融合して効率的”と捉えるかは、働き方次第だと最近では感じました。

たとえば、仕事の合間に子どもの世話や学校の連絡対応ができたり、ちょっとした家事を分担できたりすることは、会社員時代には難しく、当時は妻にワンオペ状態だったと反省しました。

もちろん、家の中で常に一緒にいるということは、時に衝突の原因にもなる。しかし、私たちは仕事上の会話と家庭の会話を意識的に切り替えることで、過度に一方に偏ることなくバランスを保つよう心がけている。

たとえば、仕事の打ち合わせは別室で行う、食事中は業務の話をしすぎない、といった小さな工夫が、家庭の穏やかさを保つコツです。

また、子どもにとっても「両親が一緒に働く姿」を間近で見ることは、学びの一つになっているようで、「パパとママ、お仕事中?あっちの部屋でYouTube観てるorSwitchやってる。」と声をかけられると、親としても働く姿を誇りに思える瞬間があります。

仕事と家庭の両立という言葉は、どこか“二つを天秤にかける”ような印象があるが、私たちの場合は“融合”に近い。

一緒に働き、一緒に暮らすからこそ、お互いの大変さや喜びを共有できる。そしてそれが、仕事にも家庭にも良い循環を生んでいると実感しています。

今後もこのスタイルが永遠に続くとは限らない。けれど、この時代に「自分たちの形」で働けることは、かけがえのないチャンスだと思っている。

これからも家族というチームで、地に足のついた働き方を続けていきたいと思っています。

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#3 山奥の工事現場で出会った野生の猿と自然の脅威🐒
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今から10年ほど前の夏の出来事です。
私は山奥で進められていたダム工事に携わっており、その日も朝から強い日差しと容赦ない暑さの中、汗を流して作業をしていました。

標高が高いため、街中よりは涼しいだろうと期待していたのですが、実際には太陽の光が容赦なく照りつけ、体力を消耗する一日でした。

夕方、業務を終えて現場事務所に作業終了の報告をするため、駐車場に車を停め、事務所へ向かいました。

そのとき、駐車場の隅に誰かが立っているのが目に入りました。私は反射的に「お疲れ様です。」と声を掛けました。

しかし、相手は何の反応も示しません。不思議に思いながら近づいてよく見ると、それは人ではなく、野生の猿だったのです。

あまりに自然に立っていたため、作業服を着た現場関係者だと勘違いしてしまったのです。
暑さと疲れで視界がぼやけ、判断力も鈍っていたのでしょう。

恥ずかしさと驚きで「おぉ!?えっ猿!!?」と叫ぶと、助手の後輩は笑い、よく見ると周辺には複数の猿が駐車場を走り回っていました。

今思えば、運良く襲われなかったのは良かったですが、驚いたとはいえ、叫んだのは失敗だったと思います。

山奥の工事現場では、こうした野生動物との思わぬ遭遇が、稀にあります。

鹿や狸も急に現れ、猪や熊と鉢合わせすることもあり、場合によっては命に関わる危険もあります。

私自身、蛇が大の苦手で、草むらでガサガサという音を聞くだけで心臓が跳ね上がる思いをします。

だからこそ、現場の安全管理には自然の脅威への備えも欠かせません。
特に夏場は野生動物の活動も活発になり、日々の業務の中でも十分な警戒が必要です。

あの猿と目が合った瞬間のことは、今も鮮明に記憶に残っています。
自然と向き合う仕事の中で、こうした予期せぬ出会いが山の厳しさと美しさを改めて感じさせてくれるのです。

皆さまも山や自然の中での作業やレジャーの際は、ぜひ安全に気を付けてください。

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#4 工事現場で遭遇🐍苦手な蛇とベテラン作業員の対応
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私には蛇が大の苦手という弱点があります。
これまでの現場でも、なぜか私だけが蛇を見つけてしまうことが多く、一緒に作業している仲間は不思議と遭遇しないのです。

多分、苦手な私は、現場での蛇への恐怖でついつい周辺を見てしまう癖が、余計に苦手な蛇を見つけてしまうのだと思います。

今から4年ほど前の夏、私はある処分場建設に伴う地盤調査に携わっていました。
何事も無く、基準値も問題なくクリアし、現場の測定も終了し、後は役所の立会い者が確認すれば、現場業務は終了するだけでした。

約束した時間より、早く到着してくれた複数の役所の担当者が測定箇所まで向かってくるのが見えてきました。
しかし、測定箇所までおよそ10メートルほどのところで彼らは立ち止まり、それ以上近づこうとしません。

不思議に思った私は測定器の方へ視線をやりました。すると、さっきまでいなかったはずの蛇が測定器のすぐそばに鎮座しているではありませんか。

もちろん私も動揺し、どうすべきか困り果てました。
役所の担当者たちも近づけず、現場は一時的に緊張感に包まれました。

そんな中、私を含めた現場のメンバーの中でただ一人、ベテランの作業員が冷静に行動しました。
彼はゆっくりと蛇に近づき、片足と地面で蛇の動きを封じたかと思うと、素早くその首を抑え、ひょいと持ち上げました。

そして無駄のない動作で蛇を安全な場所まで運び、遠くへ投げて処理してくれたのです。
その一連の動きは見事で、まるで長年の経験が成せる業のようでした。

この出来事を通じて、自然の脅威はいつ、どこで、どんな形で現れるか分からないと改めて実感しました。

だからこそ、現場では経験豊富な仲間の存在が心強く、また自分自身も自然と向き合う覚悟を持たねばならないと感じたのです。

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#5 猛暑の地盤調査現場で痛感した熱中症対策の重要性
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今から6年ほど前の夏、高速道路の電光掲示板設置に先立つ地盤調査に携わったときのことです。
その日は朝から強い日差しが照りつけ、気温はぐんぐん上昇していました。私は若い助手2名を連れて現場に向かい、依頼先の工事業者と現地で合流しました。

依頼先も私たちと同じくらいの人数が現場に待機していて、全員で挨拶を交わした後、作業を開始しました。

しばらく調査を進めるうちに、助手の1人が異様なほどの汗をかき始め、次第に休憩の回数が増えていきました。
心配になり「熱中症対策の準備はしているか」と尋ねると、持っているのはお茶だけとのことでした。
もう1人の助手にも確認すると、500mlのスポーツドリンク1本だけという返答。

私は前日に冷却シートや十分な水分、塩分補給の用意を指示していたはずでしたが、ほとんど対策をしていなかったことに驚き、呆れる思いでした。

私自身の熱中症対策も自前で用意したものでしたが、助手2人に分け与えるとあっという間になくなってしまいました。
案の定、助手2人は次第に体調を崩し、ついには動けなくなってしまいました。
現場には私1人が残され、作業を続けるほかありませんでした。

そんな状況を見かねた依頼先の工事業者が、自分たちの作業員を助手として貸してくださり、なんとか無事に調査を終えることができました。

当時、私の勤務先は「熱中症対策は各自で行う」という方針で、私もそのつもりでいました。
しかし、現場責任者として若手の準備不足を見抜けなかった見積の甘さが、2人の熱中症を招いてしまったと深く反省しました。

それ以来、私は現場での熱中症対策を徹底し、事前の確認と必要物資の共有を欠かさないよう努めています。
皆さまもぜひ、猛暑の中での作業や活動では、油断せず万全の備えを心掛けてください。

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