#1 あなたのカラダは大丈夫?

14年間整骨院に勤務(6年間は分院長)。独立開業して8年目の柔道整復師の浅原です。

これまでの臨床経験に基づき、あくまで個人的な意見としてコラムを書かせて頂きます。

まず経営者の皆さんにお聞きします。

「体は丈夫ですか?」

社員の誰よりも社長が一番元気でなければ、その会社も事業も発展することはないと私は思っています。

年齢とともに肌は潤いを失い、髪はハリを失い、内臓の働きは落ち、筋肉や骨も衰えます。

農薬や防腐剤まみれの食材を食べず、油にも気を遣い、小麦や砂糖を摂取しなければ病気にはならないでしょうが、それでも内臓や血管が若返ることはありません。

いくら高級な基礎化粧品を使っても、赤ちゃんのように若返りません。

二十歳までは体の全ての機能は成長しますが、二十歳を超えると全ての機能は低下します。いわゆる老化です。

ただし、唯一年齢に対抗できる可能性のある器官があるとすれば、それは筋肉です。そして、筋肉の機能を向上することができる運動が「筋トレ」です。

「二十歳を超えると1年に1%筋力は低下する」

「二日間安静臥床にしていると、1%筋力は低下する」

と言われています。

二日間ゆっくり寝ていると、1年分筋力が低下します。

だから手術後すぐ歩かされます。

安静にしていることが体に良い影響を与えるという論文は、世界中どこにも存在しません。人間は動かないと不健康になるようです。

コロナ以前からそうであり、コロナ禍でさらに国民の筋力は低下しました。

このままだと寝たきりの老人が増え、介護施設はパンク、若者が少ないのに寝たきり老人が増えたら、国も経済も破綻します。

元気でないと仕事にならない経営者も、寝たきりへ向かう老人も、唯一老化に対抗できる「筋トレ」をしないなんてありえないと思う私は変ですか?

入院している老人が、病院でリハビリと称する歩く練習をしていますが、あれは本当に意味があると思ってやっているのでしょうか?

筋トレをしている方でも勘違いしているのは、能力と技術の違いの混同です。

全ての運動にこの両方が関わってきますが、筋トレは能力向上に焦点を当てたもので、技術の向上を目的としたものではありません。

寝たきりの老人が寝たきりになるのは、ほとんどが能力の低下が原因だと私は考えています。つまり筋力が衰えて歩けない状態です。

それを技術の喪失と捉え、歩行する能力がないのに歩行技術の再教育をしても歩けるようになると思いますか?

子供の頃から歩いてきた方が、突然歩き方を忘れるはずないのは考えれば分かると思うのですが・・・。

次回は、効果的な筋トレについてお話します。お楽しみに。

#2 効果的な筋トレって?

14年間整骨院に勤務(6年間は分院長)。独立開業して8年目の柔道整復師の浅原です。

これまでの臨床経験に基づき、あくまで個人的な意見としてコラムを書かせて頂きます。

効果的な筋トレとはどんなものでしょうか?

科学的なトレーニングといえば、このトレーニングをすると成長ホルモンがとか、筋肉はアミノ酸がとか、そういった目に見えない世界を論点にしているものが多いようです。

ですが、本来何でできているか、メカニズムは?などの目に見えない世界で説明する「要素還元論」は、現象をより細かく表現しているだけで、物事の本質、原因を究明しているようには思えず、どの筋トレが効果的かを証明できていないように思います。

簡単にいえば、家庭で環境に良いと思ってやっていることも、地域で考えると、日本で考えると、地球で考えると、さらに宇宙で考えると、環境に本当に良い影響を与えているかを証明することは非常に難しいと思います。

目に見えない世界の理論で行う筋トレも同じではないでしょうか。

いくら細かい現象が細胞で起きていても、それが筋力増強に繋がるという証明をすることは難しく、意味があるようには思えません。

また、統計的にこの筋トレ一番効果的で効率の良い筋トレだという方もいるかもしれません。

ただ、統計というのは、バイアス(偏見)、主観、錯覚との戦いであり、これが良かったという研究の後に、実は悪かったという正反対の研究結果が出たりすることは珍しいことではありません。

結局、みんなが頼るのが「ハロー効果」を利用したトレーニングです。

あの芸能人がしているトレーニングだから、大学教授が推奨するトレーニングだからなど、有名人や研究者のことを妄信することを「ハロー効果」と言います。

臨床研究は「偏り(バイアス)の少なさ」を指標化した「エビデンスレベル」によって6段階に分類されますが、専門家・個人の意見は信頼度でいえば一番低いレベル6にあたります。

近所のおっさんの話も、有名人や大学の先生の話もあまり信用できないということです。

長々と説明してきましたが、最終的に「KISS原則」に則ったトレーニングが一番効率的で効果的な良い筋トレではないかと辿り着きました。

これもバイアスがかかっていると言われれば、そうかもしれません。(笑)

この原則に基づいた筋トレを「KISSトレ」と言います。このトレーニング方法は、筋肉ドクターと言われている小島央先生が考えたトレーニング方法です。

KISS原則とは何か?

「Keep it simple stupid(愚かなほど単純に考える)」

ということです。次回は実際の筋トレのやり方について説明します。

#3 忙しい経営者にもおすすめ「KISSトレ」

14年間整骨院に勤務(6年間は分院長)。独立開業して8年目の柔道整復師の浅原です。

これまでの臨床経験に基づき、あくまで個人的な意見としてコラムを書かせて頂きます。

前回は​KISS原則についてお話しました。

「Keep​ it simple stupid(愚かなほど単純に考える)」

KISS原則に基づいて筋トレを考えると、「筋肉が大きくなるのはストレスに対する適応反応である」とするのがしっくりくると思います。

これが「KISSトレ」の根本的な考え方です。

一般的な筋トレは、「筋肉を傷めつけ、それが回復する時に筋肉が増強する(超回復の理論)」という考えに基づき行われます。

そして、超回復の理論に基づくトレーニングは、追い込む必要があるので、ストイックに追い込むのが好きな方でないと効果的な筋トレになりません。

また、追い込むということはケガをするリスクが高くなります。

筋肉ムキムキの女性ボディビルダーが、トレーニングのやり過ぎで痛め、治療に来られたことがありますが、その方いわく

「筋肉がちぎれそうになるのが気持ち良い」

そうです。全く気持ちが分かりません。(笑)

私も含めた一般人は、なるべく効率良く、少ない頻度での筋トレで結果を出したいと思っているのではないでしょうか。

特に、忙しい経営者は短時間でパッと終わらないと続けられません。

KISSトレは、「こんな運動させられたら太くならな!」と筋肉に適応を起こさせる高強度の筋トレです。

筋トレの強度・負荷を表す値として最適なのは、仕事率(パワー)だと考えています。

パワー = 力 × 速度

感覚的には、自分の持っているエネルギーを短時間で出し切るようなイメージです。

スクワットでいえば、10回~15回しかできない重量を背負って、ゆっくり下がって全力で立ち上がる動作をできなくなるまでやって終了です。

たった一セットを週一回やるだけで、大腿四頭筋の筋力は向上します。

だから、「俺、本当はやりたないねん!」とグダグダ考えながら、全力マックスで立ち上がらなければ効果はありません。

100メートル走は最初から最後まで全力で走ります。それと一緒で、最初から最後まで全力で筋トレに臨む必要があります。

超回復の理論に基づく筋トレでは、だいたい三セットは行いますが、一セット目に全力を出したら、あとの二回は全力ではできません。

KISSトレでは、パワーが落ちた筋トレでは筋肉に適応が起きないと考えるので、一セットだけに全力を注いで終了です。

また、毎日筋トレをすると、逆に筋力低下すると言われています。ボディビルダーは毎日筋トレをしますが、やる部位が違うので結局同一部位は週一回です。

週一回で十分に効果が出るので、それ以上やる必要はないと思いますが、筋肉がちぎれそうになるのが好きな方は、どうぞ勝手にやってください。(笑)

#4 高齢者も学生も筋トレを「筋トレジム」開設

14年間整骨院に勤務(6年間は分院長)。独立開業して8年目の柔道整復師の浅原です。

これまでの臨床経験に基づき、あくまで個人的な意見としてコラムを書かせて頂きます。

筋トレが必要だと説いているので、プライベートトレーニングジム「筋肉ジム」というものを開院しました。

準備や収益などについてコラムで書いて欲しいと言われましたが、開院したと言っても、実は頼んだマシンが搬入されていません。

なので、収益については何とも言えませんが、週一回たった15分間の筋トレなので、プラベートトレーニングでも安く設定しています。

正直もっと高く設定したいところですが、通いやすい値段でみんなに元気になってもらいたい、特に高齢者に筋トレして欲しいと思っています。

そして、学生は半額です。コロナ禍で弱った体を鍛え直さなければケガが多くなるからです。

そして、1台200キロ以上するマシンを4台入れる為に床を増強しました。体育館の床以上の強度で、車が余裕で走れます。

趣味も兼ねてサンドバックも吊るしています。実は中国拳法を長年学んでいるので、パンチの打ち方を指導し、ストレス発散のボクササイズも一緒に行います。

スポーツジムで行うボクササイズは形だけで本当にパンチもキックもしません。それって楽しいですか?

サンドバックを思い切り叩いて、強いパンチやキックが打てるようになるとスッキリします。腹の立つ相手を思い出して打つと、最高に気持ちいいです。(笑)

本当に殴ると大問題になるので、この方法良くないですか?

いつも冷静で、どっしりと構えていなければいけない経営者にピッタリのストレス発散方法です。

私事ですが、毎日狂ったようにサンドバックを叩いていたら痩せすぎました。お腹周りの脂肪が落ちて結婚前の体型に戻ってきましたが、頬がこけて「老けたね」と言われています。(笑)

本来のボクシングでは相手との駆け引きやコンビネーションが必要なので、全てを全力で叩くことはありません。

ですが、駆け引きは必要ないので、全てのパンチやキックを全力で行うとかなりのエネルギー消費になり、痩せるようです。そして筋肉痛になります。

ちなみに、筋肉痛がすぐに来ずに、何日か後に起きたら歳だねと言われますが、それ本当でしょうか?

ある研究結果では、大学生でも瞬発的な運動ではすぐに筋肉痛になるが、ゆっくりした運動をすると、すぐに筋肉痛は起きなかったとのデータが出ています。

つまり、年齢ではなく、瞬発的な運動か、ゆっくりとした運動かで、筋肉痛の起きる時間に違いがあるということです。

でも、年齢が高くなって瞬発的な運動が出来なくなったともいえるので、やっぱり年齢ですかね。(笑)

#5 「当たり前」について考え直してみませんか?

14年間整骨院に勤務(6年間は分院長)。独立開業して8年目の柔道整復師の浅原です。

これまでの臨床経験に基づき、あくまで個人的な意見としてコラムを書かせて頂きます。

患者さんには健康でいて欲しいので、ドクターでもないくせに健康について調べ、患者さんに情報を流しています。

その中から、僭越ながらマスクについて触れたいと思います。

感染症対策という点で、マスクにどれほど効果があるのでしょうか?

デンマークで6,000人以上を対象としたランダム化比較試験(RCT)が行われました。

RCTとは、「対象者をランダムに振り分けて、ある要因(マスク着用など)が結果(感染率)にどう影響するかを調べる臨床試験」のことです。

「臨床研究で効果が示された」と主張するには、「RCTで肯定的な結果が出ること」が大前提であり、参加者の規模が大きいほど信頼性は高まります。

ちなみに、臨床研究は「偏り(バイアス)の少なさ」を指標化した「エビデンスレベル」によって6段階に分類されますが、ランダム化比較試験は最高ランクの最も信頼できるものとされています。

デンマークで行われた6,000人以上を対象としてRCTで、「マスク着用グループと非着用グループでは、新型コロナ感染率に有意差なし」という結果が出ています。

「明治大学 科学コミュニケーション研究所」による解説は、

この研究では、広範囲な公衆環境において非感染者がマスクを着用することによる、新型コロナに対する予防効果があるとはいえない結果でした。少なくともマクロな視点からは、非感染者による公衆環境における広範囲なマスク着用が、新型コロナの新規感染予防になっているとする根拠は薄いと思われます。かなり大きなサンプル数で検証している点、ある程度職業がばらついている点、一日当たりの最低外出時間を統制している点など、この結果には一定の信用性があると思われます。

ただ、この大規模なRCTの結果は驚くものではありません。

なぜなら、マスクのインフルエンザ予防効果については、エビデンスレベルが最高の1aである「RCTメタ分析」も既に行われています。

RCTメタ分析とは、複数のRCT研究(Level 1b)のデータを統合して再分析することです。

RCTメタ分析で、「マスク着用による有意なリスク軽減効果なし」という結果が出ています。

それどころか、マクスの正しい着用を実践している医療従事者でも、インフル予防効果は否定されています。(2017年の日本の論文)

マスクの弊害について、スタンフォード大学の医師(兼運動生理学者)が、67編の論文と報告を引用してまとめたレビュー論文によると、

「マスクを装着すると、吸気と呼気の両方のプロセスで空気の動きの抵抗が大きくなり、機械的に呼吸が制限される」

マスクによって肺に負担がかかります。

特に高齢者、基礎疾患のある人、心肺が未発達な子供が、長時間また運動時にマスクを着用することは危険ではないでしょうか?

「マスクによって低酸素血症、高二酸化炭素血症を引き起こす(略)」

患者さんに、

「頭痛で体もだるくておかしいから病院で脳の検査もしたが、何ともないと言われた」

と相談されましたが、マスクを外すようにお願いしたら、その症状はすぐなくなりました。

子供や若者の脳は大量の酸素を必要としています。器官の代謝が活発であればあるほど、酸素の必要量も増大します。

感受性が鋭く、人格形成の真っ只中である、子供達の発達への影響は大丈夫でしょうか?

マスクをして、健全なコミュニケーション能力は養えるでしょうか?

もう自由なはずのマスクを、まだたくさんの方がしています。これだけのリスクのあるマスクを外さない理由は何ですか?

白人達にはマスクは奴隷の象徴です。なぜなら食事の時以外、奴隷にはマスクを着けさせていたからです。

マスクを着けているアナタは誰の奴隷ですか?
いったい日本人は誰の奴隷なのでしょうか?

「奴隷」という言葉が少しキツく聞こえた方がいらっしゃったらすみません!

マスクを着けるも着けないも、もちろん個人の自由です。

ただ今回のコラムが、コロナ禍で「当たり前」となっていたマスク着用について改めて考えるきっかけになれば幸いです。

5日間ありがとうございました!

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