#21 専門スキルと職人技の落とし穴
あけましておめでとうございます、マキノです。
コロナと寒さが異常な猛威をふるっている最中ですが、ビジネス脳だけはフル回転させて来るべきチャンスに備えていきましょう!
さて新年最初のコラムは、人が赤ちゃんから大人へと成長するように個人事業やお店も成長していくというお話ですが・・・
読んでくださるあなたが「ムカつく」ことをお伝えするかもしれません。
最初にあやまっておきますね
「ごめんなさい」。
【コラムの目次】
1.専門スキルと職人技の落とし穴
2.人の成長の話とビジネス
★1.専門スキルと職人技の落とし穴
いきなり答えをお伝えしてしまいますが、あなたは何らかの専門スキルや職人と呼ばれるような見事な技術を身につけているから独立されたわけですよね。
もしくは、好きな仕事を業務委託というかたちで引き受けて独立したのかもしれませんよね。
ただ、専門のスキルや職人技、好きな仕事をもっていることには問題ないのですが、それだけではあなたの理想は現実になりませんよってことを今週はお伝えしていくわけです。
だからあなたが「ムカつく」ことをお伝えするかもしれないのです。
★2.人の成長の話とビジネス
さて、「ムカつく」お話しの前に(ちょっと退屈かもですが)「人の成長の話」を先にさせていただきます。
人の成長は、幼児期・幼少期という「急激な成長を遂げる時期」を経て、その後は徐々に成長していきます。
幼児期・幼少期は、親の力が主で、その力なしに生きてはいけません。
(親の思考や考え方、常識などがすり込まれる時期でもあります)
しかし
思春期を迎え「自分と他人との違い」という問題に直面すると、それまでの考え方に変化が現れます。
思春期は葛藤(かっとう)の連続ですが、この時期を経て身体も心も「大人」に変化していくわけです。
その後、身体も大きく変化しながら青年期へと入っていくわけですが・・・
青年期には、自分以外の価値観に触れ、今までにない体験(小さな成功、失敗、喜び、挫折、信頼、裏切り、愛、憎しみなど)も身をもって体験していくわけです。
で、その結果・・・
人としての成熟期を迎えるわけです。
ちなみに
幼少期にシリアスな家庭問題があったり、思春期に出るべき問題行動が起こらなかった人は、青年期で問題を起こしたり、引きこもったり、社会に適応できず自分中心の世界に逆戻りします。
したがって、成熟期にたどり着くことは難しいし、ほとんど「到達不可能」と言ってもいいかもしれません。
さて・・・
こんな話に飽きてきたあなたは、以下のように思っていませんか?
「言ってることはわかるけど、ナニ教師みたいなこと語ってるんですか?」
「このコラムは『個人事業主に役立つ内容』を伝えるんですよね?」
もちろん、その通りです。
しかし、今話した「人間の成長過程」と「個人事業の成長過程」がまったく同じだったとしたらどうでしょう?
と言うか、実は、まったく同じなのです。
そして、多くの個人事業を営む経営者はこの事実を知らないので、あえてコラムで取り上げたわけです。
さて、次回は「人の成長過程」と「個人事業の成長過程」を、具体例をからめて考えていきましょう。
では(^_-)-☆
#22 個人事業の幼児期と幼少期
こんにちはマキノです。
今回は内容が長いので早速いきますね。
あなたが昔気質で「職人気質」ならなるべくムカつく気持ちをおさえて聴いてください。
【コラムの目次】
1.「職人・専門家誕生」幼児期
2.「すべて自分で」幼少期
★1.「職人・専門家誕生」幼児期
前回説明したように人は成長していきます。
それと同じように、お店や個人事業も成長していくのが当然であり自然なことなのです。
そして、成長には「変化」を伴い、変化には「痛み」を伴うわけです。
ただし残念なことに、成長を続けられる個人事業主はごくわずか一握りです。
それどころか、多くのお店や個人事業において、経営者が望まない方向に進んでいるように見えるケースが多々ありました。
原因は、「職人気質」の経営者が主導権を握って経営をしてしまうことでした。
「職人気質」経営者の特徴は、成長や変化、ましてや進化など求めようとしないことです。
「職人気質」の職人さんが独立して思うことは・・・
「これでうるさい店長や、ウザい上司がいなくなった!ここからは自分の店で、自分の好きなように、自分のペースで働けるぞ!!」
という感じですかね。
深く考えなくてもわかると思いますが・・・
成長や変化を求めない「職人」が、お店や個人事業を経営しようとしても、これからの「アフターコロナ戦国時代」に生き残れるはずがありません。
その理由を話す前に、お店や個人事業は、人間と同じように成長していくことを、もう少し説明させてください。
まずはビジネスの成長過程を大まかに「幼少期」「青年期」「成熟期」と分けて考えていきます。
次に各段階での「経営者の在り方」を理解していきます。
このような考え方を取り入れることで、あなたは段階ごとの「あなたの在り方」が理解でき、お店や個人事業を成功へと導くプラスのヒントが得られます。
次の章では、あなたを主人公としたストーリーを展開してみました。
耳が痛い個所があるかもしれません。
でも、現実と照らし合わせて読んでもらいたいと思います。
★2.「すべて自分で」幼少期サロン
ついにあなたは独立しました。
ここには勤めていたころの店長や上司はいません。
この時…
とうとうあなたは「職人」としての自由を勝ち取ったのです。
・自分のやりたいことが
・自分のやりたいように
・誰にも邪魔されずに自由にできる
将来は明るく、バラ色に見えました。
無条件で自分の可能性が信じられ、胸を熱くし、心躍る気分になったのです。
それは、夏休みに入った初日の小学生のように、手に入れた「自由の日々」に期待をふくらませている状態でしょう。
独立した当初、あなたは何も考える必要はありませんでした。
なぜなら「職人」として仕事をこなすことにかけて、あなたは「プロフェッショナル」で、しっかりと「技術者」としての経験を積んできたからです。
だから、お店や個人事業を立ち上げて間もない「幼少期」のころ、あなたは積極的に喜んで働こうとしました。
「目の前のお客さんに全力を注ぎ喜んでいただく…それが嬉しい、それが幸せだ!」
こうやって、1日に10時間、12時間、14時間と働くように。
もしくは、待っても待ってもお客さんが来なくて、頭をひねる日々が続く。
だいたい、そのどちらかの状態になります。
どちらにしても・・・
あなたは一日も気が休まることなく、他のことをしていてもお店や同業者のことが頭から離れません。
常に仕事を中心に生活がまわるようになり、必要ならとお金や労力を惜しみなくつぎ込む日々。
こうやって、あなた自身が店舗業務や作業に消耗されていく現象がスタートするのです。
あなたは、事業経営がお客さんへの対応だけではないことに気づきはじめます。
材料の仕入れ、経理事務、広告、次々に来る業者への対応・・・
実は、これだけの仕事を「ミスしちゃダメ」と思ってこなしているあなたは、一輪車に乗りながら、複数のリングを空中で自在に操るという、大道芸人的な才能を発揮していたのです
「こんな状態ってずっと続くのかなぁ…」
あなたは心の片隅でこんな不安を感じるようになってきました。
・・・・・
ムカつきましたか?
次回はもっとムカつくかもです。
では(_;
#23 個人経営者の弱点
こんにちはマキノです。
今回もストーリー風にビジネス幼少期の特徴をご紹介します。
あなたに読まれムカつかれることをビクビクしながら書いていきますね。
【コラムの目次】
1.幼少期事業の見分け方
2.疲れ果てた大道芸人
3.職人経営者の弱点
★1.幼少期事業の見分け方
あなたのお店や個人事業が、幼少期かどうか見分けるのは簡単です。
「あなたの事業」-「あなた」=「ゼロ or マイナス(借金)」
こうなっているなら、あなたの事業は幼少期です。
ようは
あなたがお店や仕事場からいなくなると、何も残らず、お店や事業そのものが消滅してしまうという場合を「個人事業の幼少期」と呼ぶわけです。
すべてのお店や個人事業には当てはまるわけではありませんが・・・
オープン当初にがんばって集客してきたお店や個人事業は、最初のころは、その苦労や努力が報われる結果が出てきたりします。
「がんばったおかげで、お客さんもお店のこと覚えてくれるようになった」
「何度も来店してくれるし、友だちにも紹介してくれた、ありがたいな…」
あなたは、こんな状態を自分が成功に向かっていると感じ、満足していました。
ところが、ある日を境に「変化」が起こり始めたのです。
★2.疲れ果てた大道芸人
初めのうちは小さい問題だったかもしれませんが、その問題は、だんだんと大きく明らかになってきました。
美容室で例えると
「予約したのに、なんでこんなに待たされるの!?」
「前のときと同じようにって言ったのに、全然違うじゃない!?」
「全然イメージと違う色よ、いったい何よこの色!?」
ようは「クレーム」です。
もしくは、言葉には出さなくても「最近あの店なんかダメね」と心の中で思われ始め噂されてきたことも問題です。
お客さんが増えてきたのは嬉しいのですが、いくらがんばっても、仕事量があなたの限界を超えるようになってきたのです。
天才的な大道芸人のように、あざやかな「リングさばき」を見せていた職人のあなたも、いよいよリングを落としはじめてきたということです
お客さんが増えれば、これは避けては通れないこと。
こうなってしまうと「お客さんのために働こう」という気持ちは薄れてきます。
何もかも、最初のころのように、上手くいかなくなってくるわけです。
あなたは、たび重なるクレームや、下がっていく店の評判を気にして焦り、信用をなんとかとり返そうと必死になりますが、その間もリングを落とし続けているのです。
お店や個人事業の経営者が「今のまま(やり方)では、店が続けられない…」と気づいたとき「幼少期」は終わりを迎えます。
人間でいう「思春期」に入ったのです。
「生き残るためには『変化』をしていかなくてはならない」
あなたは、いよいよこう思うようになりました。
この「変化」に直面したとき、ほとんどの個人事業主は「スタッフを増やす」という選択をすることになります。
★3.職人経営者の弱点
しかし、ここでも問題が起きるのです。
なぜなら、あなたはこの段階ではまだ「職人」だからです。
そして、この段階で「職人」から脱出できた者のみが、次の「青年期」を迎えることができるというわけなのです。
しかし、先ほども伝えた通り・・・
「思春期」と同じく、ビジネスにおける「幼少期⇒青年期」への移行は「職人気質」からの脱出という、大変な「痛み」をともなうわけです。
だから多くの場合、この「痛み」をさけて青年期に移ろうとしてしまうのです。
しかし
「痛み」を避けることで、さらに痛い目にあうことになるのですが、ここではまだそのことには気づけないのですね・・・
さて
次回はこの続きをお伝えしますが、小規模ビジネスにとって、とても重要なことをお伝えしますので、見逃さないでくださいね。
#24 職人経営者が必ずぶつかる壁
こんにちはマキノです。
「私は職人だ」と思っている経営者のあなたへ。
前回のコラムを読んだ職人気質の経営者の方は、きっと気分悪い思いをしたと思います。
ただし、実際「手に職」があるわけです。
そしてお客さんに対しては「技術」を売るわけなので「職人」の部分があることは決して悪いことではありません。
お客さんには職人でいいと思うのですが、お店や事業経営の全てが「職人」じゃ立ちいかなくなるということをお伝えしたいのですね。(特に対従業員に対して)
というわけで、今回は前回の続きです。
【コラムの目次】
1.「人手が欲しい」青年期
2.これが大失敗の始まりだった
3.気づくと全員職人だった
★1.「人手が欲しい」青年期
サロン事業の青年期は「人手が欲しい!」と願ったときから始まると言っていいでしょう。
自分の処理能力の限界を超えるようになった経営者は、必ずと言っていいほど「人手が欲しい」と考えるようになります。
大量の仕事を抱えるようになった職人気質の経営者には、どんな助けが必要となるでしょうか?
その答えはとても簡単で「専門能力をもっている人材」が必要になるわけです。
ようは、即戦力の「専門技術者」が理想ですね。
または「経理」や「事務」のスペシャリストが必要と言う人もいるかもしれません。
そこであなたは、最初の従業員を雇うことになります。
そして、その専門能力をもっている従業員が「バリバリの職人」であることは、言うまでもありません。
初めての従業員が来たとき、そのサロンは青年期に突入しました。
そして火曜日の午前8時30分、今日から雇うことにした宮下職人(みやしたしょくと)さんはやってきたのです。
あなたは、職人(しょくと)さんを温かく迎え入れました。
いや、本音を言えば「温かく」ではなく「熱烈に」といった方がピッタリくるかもしれません。
あなたは職人気質のままなので、バリバリ職人の職人(しょくと)さんの気持ちはよくわかります。
上から目線でものを言われたり、プライドを傷つけるような発言をされたりすることが、どれだけ職人のやる気を無くさせるか・・・
あなたは自分が「それ」をされて嫌な思いをしてきたので、職人(しょくと)さんにこう伝えました。
「職人(しょくと)さんのやりたいようにやって下さい」
「必要なことはその都度話しあって決めていきましょう!」
と。
★2.これが大失敗の始まりだった
あなたはこの時点で、大きな間違いを犯していることに気付いていませんでした。
あなたは起業家の人格ではないため、また、管理職の人格でもないため、ここで大失敗を犯してしまうのです。
失敗とは・・・
職人(しょくと)さんという「いち職人(しょくにん)」に自由に仕事をさせて「経営者としての仕事を放棄してしまったということに気付いていない」という大失敗です。
これを「委任」と呼べばカッコはいいのですが、冷静に考えれば、管理を「放棄」しただけにすぎないのです。
しかし、職人気質であったあなたは
「(職人である)自分がされたくないことを他人にはしない」
という、素晴らしい道徳的な考え(?)のもと「最善だと思う意見を提示した」と信じていたのでした。
★3.気づくと全員職人だった
職人(しょくと)さんを雇い、自由に仕事をしてもらった(管理を放棄した)おかげで、しばらくの間、あなたは自由の身になった感覚になりました。
他の仕事に追われていることには変わりないのですが、これまでよりは気が楽で、自由な感覚でいられたということです。
なぜなら、掃除や電話対応や、ちょっとした用事を頼むこともできたからです。
職人(しょくと)さんはときどき、あなたのところにやってきて
「これはどうしたらいいですか?」
と聞いてきましたが、今のところ職人さんに任せて問題はなかったので
「職人さんの思い通りにやってほしい」
と言うようにしていました。
あなたは「そのほうが職人(しょくと)さんの職人としてのプライドを傷つけない」と思ったから、こんな対応を続けたのです。
そうしているうちにあなたは…
「もう少しスタッフを増やした方がもっと仕事が回るよな」と思い、さらに数名のスタッフ募集をかけました。
そして、その数人のスタッフの管理も、職人さんに任せたのです。
この状態って、職人気質のあなたに雇われた職人の職人(しょくと)さんが、さらに職人を数名管理 (マネジメント) するといった、摩訶不思議な状態です。
ここには、起業家も、管理職もいません。
全員が職人なのです。
当然、無理がでてきます。
そして、その影響が噴き出してくるのは時間の問題。
職場内の雰囲気に不協和音が出はじめました。
それと同時に、宮下職人(しょくと)さんはあなたに辞表を提出してきました。
あなたは職人(しょくと)さんを信用し、スタッフの管理まで権限を委託しました。
いや、職人(しょくと)さんに権限を委託したといえば聞こえはいいですが、あなたが「管理」の仕事を放棄した弊害があちこちに出てきただけの話なのです。
これは空中にあるリングの数が、あなたと、職人さんと、他のスタッフの能力の限界を超えたときに起きる現象で「青年期のお店やサロン事業が必ずぶつかる壁」といっても過言ではありません。
「いや、私は、宮下職人さんを信じたからこそ…」
気持ちはわかりますが、もういいにしましょう。
では(^_-)-☆
#25 アリ地獄状態にならないために
こんにちはマキノです。
ほとんどの経営者は、前回のような自分が犯した過ちにより「重要な学び」を得ます。
実は、これを書いている私自身もこの失敗をして、嫌というほど痛い思いをしてきましたし、とことん落ち込みました。
そんな経験も取り入れて5日間のコラムのまとめをお伝えします。
【コラムの目次】
1.従業員は歯車の1つ
2.手ごろなサイズに逆もどり
3.ムカついたかもしれませんが
★1.従業員は歯車の1つ
あなたの優先順位の上位は、お店や個人事業経営だと思います。
では、従業員の優先順位の上位はなんだと思いますか?
(※ここで意識すべきは、従業員とはそもそも「経営者」ではないということ)
ちなみに従業員の心の中は・・・
・子どもの世話
・定時に仕事を終えること
・週末の計画
・スタッフ間の人間関係
まあ、こんな感じでしょう。
職人(しょくと)さんも、確かにその専門スキルのプロフェッショナルですが、その前に従業員です。
事業の主たる経営者のあなたは、そんな職人さんを信用したフリをして、自分の仕事を押し付けてはいけなかったわけです。
いや、あえてキツイことを言いますが・・・
スタッフの誰も「あなたのような情熱・スキル・価値観を持っている」と信じるべきではなかったのです。(人として「信じるな」ということではないのでご注意ください)
なぜなら、従業員の誰もが、あなたほど熱心にあなたのビジネスのことを考え、自分を犠牲にしてまで働きたいとは思っていないからです。
さらに、あなたのような能力や「この事業を成功させたい」という欲など、従業員は持ち合わせていません。
プラス最悪だったのは・・・
今回のケースでは、辞めていった職人(しょくと)さんを信用したのではなく、彼に「依存」したことです。
その結果として、あなたは再び以前の状態にもどり、大道芸人としての天才ぶりを発揮しなくてはならない日々が再開することになったわけです。
つまり、職人さんを雇う前の状態にもどることになります。
このことに気づかないと、懲りずにまた次なる職人さんを探し・・・
どんどん人間不信がひどくなっていくかもしれません。
★2.手ごろなサイズに逆もどり
さて、今までのあなたは、こんなことをくり返してきませんでしたか?
まだ人を雇ったことのない場合でも、このパターンは覚えておいた方がいいでしょう。
というより、このことを覚えて脳ミソに刷り込んでおかないと、余分な不安を抱えてしまうことになります。
さらに不安から身動きできなくなってしまう可能性があります。(私はありました)
もちろん、人を雇うことは悪くありません。
むしろ事業が成長するためには必要なことです。
ただし、お店や個人事業が青年期にある経営者は、誰もが同じ状況にあります。
青年期の経営者かどうか判断する簡単な方法は・・・
「忙しい、忙しい」といつも不平を漏らしているかどうかで判断できます。(自分が働いてばかりなので)
忙しい原因は、せっかく給料を払って人を雇っているのに、すべての仕事を自分でやろうとしているのだからそれは当然のことなのです。
さらに、あなたが働けば働くほど、スタッフの仕事はなくなってしまい、スタッフは動かなくなってしまいますよね。
こんなスタッフの様子を見たあなたは
「やっぱりもっと自分が注意しなくては」と感じ、スタッフの仕事に口をはさんだりするようになるわけです。
何度も言いますが、スタッフはただの「ど職人」です。
プライドを傷つけられたら言うことは聞かなくなり、1人辞め、また1人辞めと、悪循環が加速していくケースはよくあることです。
そして「手ごろなサイズのお店や職場」に戻り、1人事業として再出発するのです。
これが「幼少期」から出られず「アリ地獄状態」に悩んでいる経営者の姿なのです。
★3.ムカついたかもしれませんが
あなたは、今までのやり方に「ダメ出し」をされているようで、ムカついたかもしれません。
でも、私は期待しています。
なぜなら、過去に、多くの個人事業経営者にこんなアドバイスをしてきましたが、ほとんどの方々は、まだ「職人の自分」と向き合うという段階に達していませんでした。
でも、少なくともあなたはここまで読んでくれました。
読んでくれたということはご自分と向き合ったわけです。
今までの自分と向き合うことで、今のご自分を改善しようとしませんでしたか?
私は、この「改善しよう」とする1歩目を踏み出す『勇気』をもてたあなたを、本当に尊敬しています。
他の誰が何をどう言ったって…
たとえ、あなたの奥さんや旦那さんがどう言ったって、私はあなたを素晴らしいと思っているし、心からリスペクトしています。
もしかしたら、今回の話がかなり現実に当てはまり、気持ちがへこんだかもしれません。
器用な大道芸人にもどり、たった1人で「たくさんのリングを空中で回す状態」に戻ってしまった後の気持ちは、最悪で絶望的かもしれません。
だからこそ
こんな状況を抜け出すために、今までとは違う考え方で、違う方法や解決方法をとっていくことが必要となってくるわけです。
さて・・・
このコラムは、このような問題を1つずつ解決し、常に良いお客さんに囲まれるお店や事業作りのお手伝いをするものです。
お伝えしたいことはまだまだあります。
がんばって読み続けてくださいね(^_-)-☆