#16 2021年以降、個人事業主に求められるモノ

こんにちはマキノです。

新型コロナの感染者増加が続き、不安や心配が入り混じる中ですが、来年を見据え気持ちを前向きにして投稿させていただきます。(感染された方には心よりお見舞い申し上げます)

今週の前半のテーマは

「2021年以降のお店やサロンに必要なコミュニティ」

についてです。

さて、今までの商売は「お店↔お客さん」という関係で成り立っていました。

ですから、お客さんとの関係づくりで有効な「ニュースレター」や「LINE@でのお便り」では≪お店の情報などをお客さんに伝える≫という形が多かったと思います。

果たして2021年以降のお店やサロンは、このようなイメージのコミュニティを続けていっても大丈夫なのでしょうか?

まずはそのあたりを掘り下げますね。

【このコラムの目次】
1.今後の「付加価値」とは何か?
2.エンゲージメントという考え方へ

★1.今後の「付加価値」とは何か?
新型コロナショックから日本はビジネスの在り方が今後大きく変化していくと言われています。

具体的には、2021年以降は「商品やサービスを提供して対価を得る」という従来の形に加え「付加価値」に消費者が価値を見出す時代になると言われています。

ようするに、いままでは「商品やサービス」が価値だったわけです。

しかし、2021年以降は、それ以外の「付加価値」を消費者が求めていく時代になっていくということです。

ビジネスの大小に関係なく、新しい形の「(お客様や地域との)つながり」が「付加価値」となっていくことは間違いありません。

なぜなら、SNSが日常に浸透してきた影響で、コミュニティが「特別なモノ」ではなく、人々は「所属していることへの価値」を喜べるようになってきたからです。

★2.エンゲージメントという考え方へ
ここで質問です。

エンゲージメントという言葉を聞いたことはありますか?

エンゲージメントとは「愛着心」「思い入れ」「愛情」という意味です。

また、婚約指輪のことをエンゲージリングと言うように「結びつき(絆)」的な意味もあります。

そして「お店や店の商品やサービス、またはお店のスタッフなどに、お客さんが愛着や思い入れを持っている状態」をカスタマーエンゲージメントと言います。

また、スタッフエンゲージメントという言葉もあり、これは「スタッフが自分の勤め先に愛情を持っている状態」のことを指します。

以前は、スタッフロイヤルティという考え方が主流でした。

スタッフロイヤルティとは、従業員がお店に対して「忠実さ」「忠誠心」を見せるという意味であり、お店と従業員の関係における上下関係を感じさせるものでした。

結論から言いますと・・・

個人事業の商売で2021年以降に求められるものは、まさに「エンゲージメントの状態」をつくることができるコミュニティなのです。

次回は、この「エンゲージメントの状態」をつくることができるコミュニティについてお伝えしていきます。

寒さが増してきましたが稼ぎ時の年末です。

お互い元気で頑張りましょう!(^_-)-☆

#17 エンゲージメントをつくるコミュニティ

こんにちは、寒いですね。

沖縄の離島、亜熱帯の宮古島で4年間も生活していたせいか、ここのところの寒さがとっても辛いマキノです。

さて、今日は「エンゲージメントの状態」をつくることができるコミュニティについてのお話しです。

【このコラムの目次】
1.エンゲージメントを担うお店やサロン
2.強力なエンゲージメントの輪

★1.エンゲージメントを担うお店やサロン
たとえば「美容室」。

美容室というお店には、お客さんが来店し一定の時間滞在しますよね。

その滞在時間にスタッフとお客さんがコミュニケーションをとったりして、人間関係ができてくるわけです。

そのような状況が、日に5~7人ぐらいあったとすると、20日間で100名~140名のお客さんとコミュニケーションを持つことになります。

これが2ヶ月間、40日稼働で考えると、200名~280名(のべ)です。

美容室で働いていると実感がないかもしれませんが、一時間以上かかわれるお客さんが、40日間で200名以上いるって「とってもスゴイこと」だと思いませんか?

わかりやすく言うと、美容室は他業種に比べ「エンゲージメントを作りやすい業種」なのです。

しかし、今までのように「お店↔お客さん」の相互通行コミュニケーションですと、コミュニティとしての役割は弱く「付加価値」が生まれません。

では、具体的に「どのような」コミュニティを作っていったらいいのでしょうか?

★2.強力なエンゲージメントの輪
今後のコミュニティのイメージとしてコラムの下の画像をご覧ください。

今までのコミュニティは「縦の一方通行」のコミュニティがほとんどでした。
(画像の左側の形でVertical connectionと言います)

これは、ニュースレターで「お店情報」を発信したり、ブログを投稿して読んでもらったり、LINE@で「キャンペーン情報」を流したりといった形です。

もちろんこれが悪いとはいいませんが、工夫次第で「付加価値」をもっと出せるということをご理解いただきたいです。

ようは「工夫次第でエンゲージメントをより強力にできる」ということ。

では、どのような形がエンゲージメントを強力にできるかというと「縦・横自由の相互通行」のエンゲージメントコミュニティが理想的です。
(画像の右側の形で Vertical & Horizontal connection と言います)

イメージとしては縦と横のつながりができ「輪」ができるような感じです。

これは、お店からお客様へのアプローチだけだった今までのコミュニティから進化したことを意味します。

・お店→お客様(旧)
・お客様→お店(新)
・お客様→お客様(新)
・お店⇄地域(新)

今までに無かったつながりがどのように作用していくかは具体例をまじえて次回!

では(^_-)-☆

#18 エンゲージメントコミュニティの可能性

こんにちはマキノです。

今年一番流行った映画と言えば「鬼滅の刃」の劇場版ですよね。

ネットでもマスコミでもかなりの頻度で取り上げられていて、LiSAが唄う主題歌の「炎」も大ヒットしました。

ただ、よく考えてみるとたかが漫画やアニメの話題です。

なぜこんなに取り上げられるのでしょう?

答えは、世の中には鬼滅の刃ファンが数多く、鬼滅ネタならなんでも飛びつくからです。

反対に「鬼滅の刃なんてまったく興味なし」という人も数多く存在し、人の興味は十人十色というわけです。

何を伝えたいかと言えば・・・

「ひとつのコンテンツが万人の欲求を満たすことなど不可能だという事実」

です。

ようするに、一方通行的な情報発信オンリーでは、ニーズが多様化しているコミュニティの運営は困難になっていくばかりです。

そのためにもコミュニティ内のつながりを無限に広げていく必要がある。

だからこそ縦横無尽につながることができるコミュニティを作るべきなのです。

【このコラムの目次】
1.発展する可能性
2.ローカルインフルエンサーへの道
3.最後に

★1.発展する可能性
エンゲージメントコミュニティの可能性は・・・

【例.1】
もし、あなたのお店やサロンが発行するニュースレターで、書道教室をされているお客さんの紹介をしてあげたとしたら、どんな反響があると思いますか?

紹介された人(お客さん)は嬉しいですよね。(私なら超うれしいです)

ニュースレターの読者さんはどうでしょうか?

「ここで書道教室やっている人と同じサロンに通っているんだ」
「わっ、素敵な人がいるのね、私も書道やってみたいわ」

その後、書道教室に入会者がこのニュースレターから出たら、そのお客さんはあなたのことをどんな存在だと思うか想像してみてください。

【例.2】
あなたが山登り好きで「次のお休みには近場の○○山に登ろう」と思ったとします。

それをニュースレターで「〇月〇日、山登り初心者でも登れる○○山にピクニックに行きます。一緒に登りたい方いませんか?」こう告知したらどうでしょう。

参加希望者から連絡があって、打ち合わせして、実際に登ったとしますね。

そのときの様子を動画や画像にしてLINE@で共有したとしたら・・・

参加者も、行きたかったけれど行けなかった人も、見過ごしていた人も、楽しい気分になれるってイメージできませんかねぇ?

このようなことを「ヤル」「ヤラナイ」は別として、エンゲージメントが強くなるコミュニティを持つことで、あなたのお店やサロンの「付加価値」が、より強力なものになる可能性があるってことは感じていただけますよね。

★2.ローカルインフルエンサーへの道
以前、「ローカルインフルエンサーになりましょう」というようなコラムを投稿しました。

エンゲージメントコミュニティを作っていくことは、ローカル色の濃い情報が自分のお客さまに伝わりやすくなり、この時点であなたは「ローカルインフルエンサー」の入り口に立つことになります。

お店とお客さんの関係を濃くしていくだけでなく、お客さんとお客さんをエンゲージ(結びつける)してあげることで、あなたの立ち位置は今までとは違ってきます。

あなたは「お店の人」「サロンの人」から「繋がりを作れる人」になるのです。

繋がりを作ることができるということは、間違いなく「強力な付加価値」です。

★3.最後に
忙しい仕事の合間に「エンゲージメントコミュニティ」を作っていくのは大変なことだと思います。

しかし、使用する媒体や運営方法を工夫することで、無理なく効果的な「エンゲージメントコミュニティ」を作っていくことは可能です。

具体的な「事例」は、実際に取り組んでいらっしゃるサロンをご紹介しながら、お伝えできたらと思っています。

そして何より、これをお読みの「あなたの実践例」をお聞きしたいです。

ぜひ、よろしくお願いします(^_-)-☆

#19 個人事業でもサブスクは可能?

こんにちはマキノです。

今週の後半のテーマは「月額課金(サブスクリプション)」、略して「サブスク」です。

新型コロナウイルスで混乱した世の中は、今後、大きく変化していくと考えられます。

今までの「王道の商売方法」が崩壊し、頭を使える人間と使いたくても頭を使えない人間の「差」がハッキリと現れるでしょう。

そんな中、果たして個人事業でサブスクは可能なのかを考えていきたいと思います。

【このコラムの目次】
1.現代のパワーバランス
2.YouTube的な考え方

★1.現代のパワーバランス
世の中には、想像もつかないくらい多くのカテゴリーが存在します。

たとえば「猫+インスタグラム」というカテゴリーで有名な人がいるとします。

しかし「猫+しつけ」というカテゴリーでは別の方のほうが有名であったり、「猫+保護+ボランティア」となったら別の方の名前が上がる。

さらに「猫+保護+ボランティア+宮古島市」のように「地域名」がついたカテゴリーで上位表示されれば、まさにローカルインフルエンサーといえるでしょうね。

このように「細分化」していけば、あなたも有名人になる可能性があります。

現代は(良い悪いは別問題として)細分化されたカテゴリー内でパワーバランスを競う世の中になっています。

このような現象は「検索」が当たり前になっている現代において「影響力を持つことは、本能的に必要だ」と、多くの商売人が感じているからこそ起こるのでしょう。

★2.YouTube的な考え方
影響力といえば・・・

今芸能人より熱いのはユーチューバー。

ユーチューバーとは動画配信サイトのYouTubeを利用しチャンネル登録数と再生時間で稼げる「ビジネス形態」です。

2019年、中学生の男子が将来就きたい職業第一位「ユーチューバー」
(2019年8月、ソニー生命株式会社のアンケート調査結果参照)

ちなみにユーチューバーがどのくらい稼げるかというと、月に2千万円~5,000円とピンからキリだそうです。

ただ、ここで注目してもらいたいことは

「ユーチューバーは視聴者から直接課金していない」

ということ。

YouTubeに広告を出す企業から広告宣伝料が支払われるので、視聴者からお金は直接いただかなくてもいい・・・

これって画期的じゃないですか?

美容室で言えば、カットにくるお客さんから直接お金をいただかないということです。

「あり得ない」と思われるかもしれませんが、もしかしたら、これがアフターコロナのスタンダード(標準)になる可能性があります。

このような「発想の転換」から今までになかった「月額課金(サブスクリプション)」は生まれてくるのです。

次回は2020年最後の投稿です。

想像力をフル活用してお読みください(^_-)-☆

#20 サブスクに結び付ける秘訣&コロナでの学び

こんにちはマキノです。

今回はすべて「例え話」です。

想像力をマックスにして読み進めてください。

たとえば・・・

あなたがローカルインフルエンサーだとします。

その地域で有名なあなたは、街のお店や会社に「うちのお客さんにあなたのことを宣伝しますよ」と連絡しました。

あなたはローカルインフルエンサーなのでお店や会社に信頼されていますし、お客さんにも信頼されています。

そして、宣伝料をいただいて、半年なり1年間の契約を結ぶという設定で話を進めさせてもらいますね。

【このコラムの目次】
1.ローカルインフルエンサーの可能性
2.サブスクに結びつける
3.まとめ

★1.ローカルインフルエンサーの可能性
たとえば、月3万円の契約料をいただいたカラオケ店の宣伝を、月に20名のお客さんに10分間するという契約をしたとします。

テレビコマーシャルでも30秒なので、10分間の宣伝をターゲットが定まった20人に3万円でできるなんて破格ですよね。

ターゲットが定まっているというのは、その20名は事前にアンケートをとってある「カラオケが大好き」な人たちということ。

そのお客さまが来店した際・・・

「○○○○というカラオケ店の宣伝を10分間させてもらっていいですか?10分間宣伝を聴いてくださりクーポン券を受け取ってくださったら、本日のカット料を1,500円引かせていただきます」

というオファーをかけるのです。

あなたはローカルインフルエンサーで信頼されています。

多分お客さんは「えっ、それだけで1,500円も安くしてくれるならもちろん聴くわ」となるでしょう。

そしてあなたは、契約しているカラオケ店のサービス内容や美味しいメニュー、裏情報などを施術の間10分間話し続けます。

最後にクーポン券を「どうぞ!」と。

1,500円の値引き分はカラオケ店からの広告料で補えば、お店の損失はゼロ円です。

カラオケ店も新規客が増えます。

何より、こんなサービスをされたお客さんは喜ぶどころか、親しい人やSNSで拡散しまくるでしょう。

ローカルインフルエンサーになるって可能性が広がると思いませんか?

★2.サブスクに結びつける
このように、設備投資もせず、お金をかけずに「他店を宣伝する」ということだけで資金が調達できる可能性をお伝えしました。

この資金を自分の懐(ふところ)に入れてしまうと「お客さん喜ぶ」「契約者喜ぶ」「あなたも喜ぶ」の三方良しが崩れるのでお勧めしません。

というのも・・・

契約金を全額お客さんに還元することで、ふだんより高額なメニューを注文してくれたり、店販品を購入してくれるかもしれないからです。

これって高額メニューの良さや、店販品の質の良さを知ってもらえる良い機会ですよね。

この調子で5店(社)ぐらいと契約すれば、まとまった資金が調達でき、年間契約ならサブスクリプションが成立します。

大切なことなので、何度も言わせていただきますが・・・

サブスクに結びつける秘訣は「三方良し」の三角形を崩さないことです。

私は月額課金で得たお金を「資金」と表現しています。

決して「収入」とは言っていないのですね。

この考え方を腑に落とせるか、落とせないかが、アフターコロナのサロン経営がうまくいくかどうかの瀬戸際になると私は強く思うのです。

★3.まとめ(※重要)
良くも悪くも、新型コロナウイルスの世界的影響は、人々の価値観、常識、考え方、働き方、お金の使い方などを大きく変えました。

時代というものは「不可逆(ふかぎゃく)」といって、昔には戻れないという性質を持っています。

コロナショックで人々が気付いたのは「人は一人では生きていけない」ということであり、世の出来事を他人事と考えず協力し合うことの大切さを学びました。

私の住む街でも、市が協賛店に呼びかけ協力してもらい「3,000円のお食事券を2,000円で発売します」と宣伝したら、あっというまに売り切れたとのこと。

こんなこと今までありましたか?

まさに「力の合わせっこ」です。

力の合わせっこをしたら、いままで個々でがんばってきた成果と比べ、驚くほど大きな成果が出たのです。

「自分だけ」
「自分のお店だけ」
「自分さえ大丈夫なら」

このような考えに傾いていた世の中に、神様がビンタして気づかせたのではないかとさえ私は思っています。

神様のビンタは予想以上に強烈でしたが(入院された方や、お亡くなりになった方には大変申し訳ないのですが・・・)このビンタで目が覚めた人は、ぜひ、行動してください。

ではまた来年、良いお年を(^_-)-☆

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